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【スマホでもっとスマートライフ入門】格安スマホ会社の選び方や格安SIMの移行方法

更新日:2020/12/27

気が付けば家計を大きく圧迫していることもあるスマホの利用料金。おうちで過ごす時間が長くなった今こそ、見直すチャンスかも。ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザーの鈴木朋子さんが、気になる格安SIMと格安スマホについて、その特徴や向いている人、実際の乗り換え手続き方法などをご紹介。

今の生活に合った携帯会社を選ぶ

今の生活に合った携帯会社を選ぶ

先日、NTTドコモが新料金プラン「ahamo」を、続いてソフトバンクがLINEとのコラボプランを発表。20GBの大容量データを月額たった2980円で使えるとあって、大きな話題に。さらにはauもそれに追随する動きがあり、話題の新料金プランに乗り換える気満々の人も多いかも。

でも、ちょっと待って。鈴木さんは「ahamoなどの新プランが必ずしもお得だとは限らない」と指摘。「これらは確かに破格の料金なのですが、データ通信量を多く使う人向けのプランです。データ通信量が少ない人は格安SIMや格安スマホにすれば、もっと出費を抑えることができます」(鈴木さん)

格安SIMや格安スマホの料金プランを見ると、1GB、4GBといったデータ通信量が少ないプランが月額1000円を切っていることも。在宅時間が増えている今、Wi-Fiの利用が増えてスマホのデータ通信をあまり使わなくなった人も多いのでは。

「まずは最近のデータ通信量を確認してみてください。毎月余っているのであれば、格安SIMや格安スマホへの乗り換えを検討してみましょう」(鈴木さん)

大手携帯キャリアと格安スマホの違いは?

大手携帯キャリアと格安スマホの違いは?

でも格安SIMや格安スマホって本当に大丈夫なの?

「格安SIMや格安スマホと大手キャリアの大きな違いは、大手キャリアのメールや独自サービスが利用できなくなること。また、大手キャリアなら全国にショップがありますが、格安スマホ会社は店頭サポートに対応していない、またはショップの数が少ないことがあります」(鈴木さん)。スマホの故障や不具合があったときも、オンラインでサポートしてもらうことになるとか。

「通信速度が落ちるケースもあります。格安SIMや格安スマホの場合、利用者が多い場所や時間帯では通信速度が低下する可能性も」と、鈴木さん。それなら、大手キャリアのままでいる方がいいのでは。

「でも、格安SIMや格安スマホには月額料金が大幅に安いというメリットがあります。料金プランもわかりやすく、電話回線での通話が必要か不要かを先に決め、あとは必要なデータ通信量を選ぶだけです。データ通信量は追加することもできます」(鈴木さん)

大手キャリアの複雑な料金プランだと、結局どれが自分に合っているのかわからない。でも格安SIMや格安スマホなら最適なプランを選べそう。

格安スマホに向いているのはこんな人

格安スマホに向いているのはこんな人

格安SIMや格安スマホへの乗り換えが向いている人ってどんな人?

「まず、Wi-Fi利用が多い人には特におすすめします。外出先で動画やライブ配信など、データを大量に消費するコンテンツをほとんど見ない人にも向いています」(鈴木さん)

データ通信量が少ない人に向いているなら、在宅ワークの会社員やオンライン授業の子どもがいる人も家族ごと乗り換えるとお得に。

「大手キャリアのサービスが必要ない人も向いています。大手キャリアは店頭サポートに駆け込めば助けてもらえますが、格安SIMや格安スマホにしたらオンラインでのサポートをうまく使うことを考えましょう。ちなみに、ahamoも店頭サポートをしないことでお得な料金を実現しています」(鈴木さん)

通信速度が心配な人でも、回線が混んでいる平日の昼と夕方、夜間を避ければ十分使えるとのこと。遅いときはWi-Fi通信が使える場所に移動する手も。

「そして、通話をほとんど使わない、もしくはLINEなどのアプリでしか通話しない人にもおすすめです。格安SIMや格安スマホには定額の通話プランがないことが多いからです。通話料割引オプションが用意されている会社もありますが、基本的には音声通話をすると30秒ごとに10~20円かかります。よく通話する人はこれを機に、LINEやIP電話サービスなどの利用を検討してもいいですね」(鈴木さん)

実際の移行手続き方法・必要なもの

実際の移行手続き方法・必要なもの

格安SIMや格安スマホは、基本的にオンラインで契約することが多数。ウェブサイトで料金プランを確認して、自分に合ったプランを選んで契約スタート。スマホ端末とのセットを契約する人は、端末の大きさや使い勝手をあらかじめ家電量販店などでチェックしておく手も。

「電話番号を引き継ぎたい(MNP)場合は、即日MNPに対応している会社がおすすめです。通常のMNPにすると、3日間ほど電話回線が使えないことがあります」と鈴木さん。MNPに必要な手続きもあらかじめ確認しておくとスムーズ。

そして、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類、また支払いに使うクレジットカードも用意します。あとはウェブサイトの指示に従って手続きするだけ。開通の手順も詳しく解説されているので安心。

スマホの料金プランを安くすれば、かなり節約できるはず。年末年始にじっくりチェックしてみて。

教えてくれた人

鈴木朋子さん

ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー。システムエンジニアを経てフリーライターに。SNS、スマホ、パソコン、Webサービスなど、初心者向けのわかりやすい解説に定評があり、テレビや雑誌など各メディアで活躍中。また、2人の娘の子育て経験を生かして「スマホ安全アドバイザー」としても活動。

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【マネー特集】働く女性のお金のハナシ

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先行き不透明な時代、多様化するライフスタイル。お金に関して、漠然とした不安は感じるけれど、分からないことだらけ。みんなどうしてるの? 気になるけれど、聞きづらい。情報も多すぎて、どれが私に合っている話なのか、見分けもつかない。そこでOZmallが女性たちに、これから先も“私らしく”過ごしていくために必要なお金の新常識を提案します。

※記事は2020年12月27日(日)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります