肩こりを治したい!鍼灸師に聞く、つらい肩こりの原因やセルフケア、プロによる施術法とは?

肩こりを治したい!鍼灸師に聞く、つらい肩こりの原因やセルフケア、プロによる施術法とは?

つらい肩こりをどうにかしたい! そう思っている人は多いはず。そこで、肩こりが起こる原因や予防方法、セルフケア、プロによる効果的な施術方法などを「アロマはりきゅう YUTORICH」の鍼灸師・本間文恵さんに聞きました。自分でツボ押しをしたり、ヨガのポーズで予防したり、プロの手で肩甲骨はがしや鍼灸、マッサージなどをしてもらったり。肩こりケアを日々の生活に取り入れて、すっきり軽やかな体をめざして。

更新日:2020/11/18

肩こりについて

肩こりとは?

肩がなんとなく重い、肩が張っている感じがする、肩が痛い、といったさまざまな症状がある肩こり。日常生活のクセや習慣で引き起こされ、症状が当てはまる人も多いはず。単なる肩こりだからと放置してしまうと、血行不良が続き頭痛が起こりやすくなる場合も。また、さらにひどくなると吐き気を感じることもあり、早めのケアが大切に。

肩こりが起きる原因

パソコンやスマホの長時間使用、猫背、運動不足、ストレスなどが、肩こりを起こす理由のひとつ。このように生活習慣をはじめいろいろなことがきっかけとなるけれど、そのほとんどが血行不良によって筋疲労を起こしていることが原因。つまり肩こりは、血行不良によって僧帽筋と呼ばれる肩から背中にかけての筋肉が固まってしまっている状態を指す。放置すると血行不良が続いた状態になるので、頭痛が起こりやすくなる。また、ひどくなると筋肉とともに神経が圧迫され、自律神経が乱れて吐き気を感じることも。

肩こりの対処・ケア・治療法

手のツボ押しでセルフケアをする

肩のツボ押しを自分でするのは難しいため、セルフケアでは手のツボ押しがおすすめ。押すのは、親指と人さし指の骨がまじわったところから、やや人さし指よりのへこみにあるツボ「合谷(ごうごく)」。5秒で押して5秒で離す、を1回につき5セット行ってみよう。ストレスや風邪のひき始めにも効果的なツボなので、症状が気になったときに押してみて。

肩甲骨はがしを受ける

肩甲骨周りの筋肉がガチガチにこると、肩甲骨がベタっと肋骨にくっついている状態に。そこで、肩甲骨と肋骨を剥がすように、肩甲骨周りの筋肉を緩めるケアのことを「肩甲骨はがし」と呼ぶ。
肩甲骨と上腕骨を繋ぐローテータカフ筋という4つの筋肉がこると肩関節の動きが悪くなり、僧帽筋や大胸筋といった大きな筋肉までこり始めてしまう。つらい肩こりの原因のひとつになるため、肩甲骨はがしで緩めよう。

着衣マッサージを受ける

整体やもみほぐしなどプロによる着衣マッサージも、肩こりのケアには効果的。鍼灸院での着衣マッサージでは、肩にあるツボ「肩井(けんせい)」や、鎖骨の下にある「気戸(きこ)」や「雲門(うんもん)」を押し、肩こりを楽にしていく場合もある。着衣マッサージは鍼灸院やマッサージ店で受けられるため、自分に合ったお店を見つけてメンテナンスをしよう。

オイルトリートメントを受ける

肩こりには、鍼灸院やマッサージ店などで受けるプロによるオイルトリートメントもおすすめ。肩甲骨周辺はもちろん、首、デコルテ、腕の中などからポイントを決めてオイルトリートメントを行っていく。

アロマトリートメントでは、施術に使用する精油の種類はさまざまだけれど、なかでも筋肉のこりを和らげ、アスリートの運動後のケアに使われているウィンターグリーンをブレンドしたものが効果的。爽快感ある香りで、肩も気持ちもすっきり!

鍼灸を受ける

日本で古くから伝えられてきた東洋医学に基づく鍼灸を使った施術。エネルギーのルートとも言われる経絡の流れに沿って点在するツボに鍼やお灸を施術するのが特徴的。肩こりがある場合は、肩にギュッと“気”が集中している状態と言えるため、鍼をしたりお灸で温めたりして“気”を散らしながら、全身のバランスを整えていく。施術後は体全体がポカポカして肩の重だるさや痛みが減り、動かしやすくなるはず。

肩こりの予防

脱デジタル&肩甲骨回しで一休み

長時間、パソコンやスマホを見続けるのは肩こりの大敵! 1時間パソコンやスマホを見たら休憩を取り、意識的に体を動かそう。肩に手を置きながら肩甲骨を大きく外回しし、その後、内回しをして。この際、“大きく”というのがポイントに。肩甲骨を上に上げるのは比較的できる人が多いものの、肩甲骨と肩甲骨を寄せたり、肩甲骨を下に下げたりするのは苦手な場合がほとんど。ゆっくり大きく、動かしてみて。

ヨガのポーズで肩回りすっきり

ヨガの「鋤(スキ)のポーズ」は、肩こり予防のストレッチとしていちおし。まず、床に仰向けになって、両足を天井方向へ垂直に伸ばし下半身を持ち上げる。次に、ひざを曲げて額に近づける。このとき、両手は腰にあててサポートを。そして、両足を伸ばしてつま先を頭の上の床に近づけ、両手を背中側で組んで後ろに伸ばす。3~5回を目安にチャレンジしてみれば、肩がスーッとラクに!

肩こりにまつわるQ&A

肩甲骨はがしとはなんですか?肩こりに効果的ですか?

肩甲骨はがしとは、肩甲骨周りの筋肉を緩めるケアのことです。肩甲骨周りの筋肉がこってしまうと、肩甲骨が肋骨にベタっとくっついた状態に。結果、猫背になったり血行不良で肩こりを招いたりします。こうなった場合、肩こりの原因である肩甲骨周りの筋肉を緩めてあげると、肩こりはラクになりますよ。

お話をお伺いしたのは、鍼灸師・本間文恵さん

東洋医学に基づいた鍼灸とアロマを融合させた施術が受けられる「アロマはりきゅう YUTORICH」の鍼灸師・本間文恵さん。気持ちがよくて結果を出す施術を得意とし、がんばる女性の心と体をサポートする。

WRITING/NOZOMI SUZUKI

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※記事は2020年11月18日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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