二重あごを解消するには?原因や改善方法、予防法を徹底解説

二重あごを解消するには?原因や改善方法、予防法を徹底解説

太って見えるだけでなく、老けた印象も与える二重あごを解消したい! そこで、原因からケア方法まで、小顔づくりのプロである「大人女子のための解決型エステサロン WillB」のセラピスト&エステティシャン、小林さんに聞きました。自分でできる表情筋エクササイズやリンパマッサージ、プロにゆだねる小顔調整など、実践したくなるアプローチ方法がいっぱい。二重あごにさよならして、すっきり美しいフェイスラインを手に入れて。

更新日:2021/11/02

二重あごとは?

二重あごの状態

「二重あごになる主な原因は、たるみ・むくみ・肥満・姿勢の4つです」と小林さん。筋力やコラーゲンが減少してたるむと、皮膚を上へと引っ張る力が足りずに二重あごを加速させてしまうそう。また、老廃物がたまりリンパの流れが滞ることにより、顔がむくんで二重あごになることも。小林さんは、「顔周りに肉がついたことによる皮下脂肪が原因なら、減量し脂肪を落とさなければなりません」と話す。そのほか、姿勢も原因のひとつで、とくにスマホを覗き込む下を向く姿勢によりたるみが進行し、余分な脂肪が首の前に蓄積、二重あごだけでなくブルドック顔も招くことに。

二重あごになる原因

■むくみ
二重あごはもちろん、フェイスラインがぼやけて見えるようであれば、たるみが原因かも。たるみは筋力の低下やコラーゲンなどの成分が減少することで生じ、重力によって皮膚が下垂していく。顔の筋肉が衰えたり、皮膚がやわらかくなったりすると皮下脂肪を支えられなくなり、二重あごになってしまう。顔の筋肉の衰えは加齢のほか、無表情でいる時間が長いなど表情筋をあまり使わないことによっても起こる。

■皮下脂肪・肥満
顔は脂肪がつきやすい部位ではないものの、運動不足や食べすぎなどの原因によって、全体的に体脂肪が増えてくると必然的に顔にも脂肪がつく。そうしてあごに皮下脂肪が蓄積すると、それがむくみやセルライトとなって、二重あごの原因に。また、年齢を重ねるにつれて顔の下半分に脂肪がつきやすくなるため、より二重あごになりやすい状況になってしまうから要注意。

■むくみ
体は太っていないのに、顔だけ太って見える人に多いのが、むくみが原因の二重あご。血液やリンパの流れが悪くなると、体の余計な水分や老廃物を適切に排出できずにむくみが起こる。お酒を飲みすぎたり塩分の高いものを食べすぎたりした翌日なども、顔のむくみが起こる可能性が。むくんで重くなった肉は普段より下に落ちやすくなるため、痩せていても二重あごに見えてしまう。

■姿勢(猫背、ストレートネック)
猫背など日常的に取っている姿勢によって、二重あごになることも多く見られる。猫背だと自然とあごが前に突き出し、首の前面にある皮膚が引っ張られて伸びるため、顔の下半分の脂肪が少しずつ下へ降りていき、あご下に脂肪がたまるというメカニズムに。また、スマホやパソコンの日常的な使用によって問題視されているストレートネックも、首の前に余計な脂肪がつきやすいため、二重あごの原因のひとつとしてあげられる。

二重あごを治したい!ひどい二重あごの改善・解消法

顔のトレーニング方法

自宅でできる表情筋エクササイズをご紹介。「あ・い・う・え・お」の形に口を大きく開いて口周りの筋肉を鍛える、道具のいらない簡単なエクササイズなので、今日からトライしてみて。顔の筋肉が動いていることを感じながら行うことがポイント! 口角を上げるのを意識すると、さらに効果が期待できる。

■やり方
STEP1 限界まで縦横に大きく開いて、「あ」の口の形を10秒キープ
STEP2 「あ・い・う・え・お」の順にSTEP1に倣ってそれぞれ1回ずつ行う

セルフマッサージ

フェイスラインの滞りをケアするリンパマッサージがこちら。朝晩の洗顔や化粧水を塗るついでなど、毎日の習慣として行おう。

■やり方
STEP1 マッサージクリームなど滑りがよくなるものを、両手にたっぷり取る
STEP2 両手親指をあご裏のくぼみに当てて、あご先から耳の下までフェイスラインを際立たせるようにしながら優しく押し流す。老廃物を耳の下に集めるような意識で行う
STEP3 顔を横に向ける。耳の下から鎖骨に向かって掌の母指球を使って押し下げる。集めた老廃物を鎖骨のくぼみに捨てるイメージ。右側は左手で、左側は右手で行うとやりやすい
STEP4 首をゆっくり回して、硬くなっている部位がないか確認する。最後に、肩甲骨を寄せてから持ち上げて10秒キープ、ゆっくり降ろす。肩の位置を下げて首を長くするイメージで行う

小顔調整

小顔調整は、骨格の位置を整えることで顔を小さく見せる施術を指し、二重あごのケアにも効果的。「なかでも、顔の土台となる骨に直接アプローチできるのが骨気療法(コルギ)です」と小林さん。顔周りの筋肉を全体的にほぐして筋肉の癒着を解し、顎関節と骨の角度を前後調整することで鋭角に整えつつ、首肩まわりのこりとリンパの詰まりを流して肩の位置を下げていく。尖ったあご先とシャープな輪郭、スッキリとした首~肩のシルエットに仕上げ、二重あごの解消をめざす。

ハンドでのフェイシャル

主に表皮からの「たるみ」「むくみ」ケアを目的とするハンドでのフェイシャル。顔全体と首肩周りのリンパドレナージュで滞っているリンパの流れと血行を促進することで、くすみを解消して明るく滑らかな肌質に整える。優しいタッチでゆったりとした呼吸で行うため、リラクゼーション効果も高い。ただし、時間の経過とともに元に戻りやすいので、長期で習慣的に行うことが効果を持続する秘訣に。

マシンフェイシャル

マシンでのフェイシャル

■筋膜EMS
二重あごになる主な原因のひとつが筋肉の衰えによるたるみ。そこで、EMSを使った筋膜層からの「たるみ」「むくみ」「ゆるみ」ケアがおすすめ。普段使っていない表情筋や衰えた深層筋にも電気刺激を加えることで、活性化して引き締めていく。短時間で効率よくリフトアップ効果を実感しやすい。また、筋肉運動によって血流・リンパも促進されるので、むくみもすっきりし、ゆるんだ肌構造の強化も期待できる。

■ラジオ高周波
深部の「むくみ」「皮下脂肪」ケアに最適なマシンが、ラジオ高周波をはじめとする温熱ケア。むくみやセルライトなどの冷え固まった水分と老廃物の固まりに対して、肌の深部からダイレクトに温めて、分解・溶解、効率的に排泄しやすい状態に変えていく。硬さが取れて柔らかくなることでフェイスラインも整い、リンパの流れや血流もよくなって明るさが増す。また、コラーゲン生成も促進し、内側からの持ち上がるようなハリ感を実感しやすい。

二重あごを防止する方法

舌の筋肉トレーニング

舌の筋肉トレーニング

二重あごを予防する顔のトレーニング方法が舌出し筋トレ。各ステップで5秒キープしよう。

■やり方
STEP1 舌をまっすぐ前に出す
STEP2 鼻先につけるようなイメージで、舌を上げる
STEP3 あごにつけるようなイメージで、舌を下げる
STEP4 舌を右に伸ばし、左肩を下げる
STEP5 舌を左に伸ばし、右肩を下げる
STEP6 右、左に各1回ずつ舌を回す

正しい姿勢を心がける

二重あごの原因となるたるみやむくみを引き起こすのが、血行不良やリンパの流れの滞り。改善するために、まず取り組んでみてほしいのは正しい姿勢をキープすること。とくにパソコンやスマホを長時間使用することにより、首が前に出ているスマホ首になっている場合は要注意。顔の前に脂肪がたまり、二重あごの直接の原因にもなってしまう。“耳と肩先が一直線になっている状態”が正しい姿勢のため、背筋を伸ばしてあごを軽く引き、頭の上から1本の線で引っ張られている状態をイメージしてキープを。

よく噛んで食べる・適度な運動をする

よく噛んで食べることが二重あごの予防に! 骨や筋肉は適度な負荷を継続的にかけることで代謝が活性化し、強くハリのある若々しい細胞に生まれ変わっていく。そのため、左右両方の歯をバランスよく使って、あごや頬周りの骨や筋肉を動かすことが重要となる。ただし、硬すぎるものをかみ砕いたり、大きい口を開けて口いっぱい頬張ったりする動きは、咬筋を発達させ、顔を広げる要因にもなるので注意しよう。

また、ジョギングやウォーキング、水泳などの有酸素運動を取り入れるのもおすすめ。適度な運動で皮下脂肪を減らし、血行を促進して、筋力も鍛えることができる。

二重あごに関するQ&A

二重あごはセルフケアで治せますか?

予防やケアはできますが、プロの手を借りてアプローチするのがおすすめです。表情筋エクササイズやリンパマッサージなど自分でケアをしつつ、小顔調整やEMSなどのマシンによるプロのケアで二重あごをすっきりさせ、継続的にメンテナンスをしていきましょう。 セルフケアを詳しく見る

お話をお伺いしたのは、小林さん

AEA上級認定エステティシャン&メディカルアロマセラピストの資格を持ち、大手高級エステサロンでの実務経験や、スクール講師・技術インストラクターを歴任。少数精鋭の隠れ家サロン「大人女子のための解決型エステサロン WillB」のオープニングスタッフとして運営・マネジメント・教育全般を兼任する。「どんなお悩みにも真摯にお応えできるかかりつけサロンでありたい」がモットーの解決型サロンとして20代~60代の幅広い女性から支持を集めている。

WRITING/NOZOMI SUZUKI

  • LINEで送る
※記事は2021年11月2日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

TOP