東洋医学で便秘を解消!腸の動きを活発にして、潤いを与える食事法
保健室トップへ

東洋医学で便秘を解消!腸の動きを活発にして、潤いを与える食事法

更新日:2020/09/03

便が出ない、便が硬い、排便してもすっきりしない・・・。こうした便秘の症状は、腸の動き(ぜん動運動)が悪いことや腸内の水分不足によって起こるのだけれど、これらを引き起こす要因は大きく3つ。そのタイプ別の対処法を、薬剤師で国際中医師の山口りりこさんがアドバイス。

おなかが張ってガスがよく出るタイプの便秘はストレスが原因

おなかが張ってガスがよく出るタイプの便秘はストレスが原因

東洋医学では、排便に欠かせない腸のぜん動運動は気(き=エネルギー)が十分に補給され、腸をめぐっていることによって起こると考えられている。そのため、気のめぐりが悪くなると腸の動きが悪くなって、便秘がちに。
気のめぐりが悪くなりやすいのは、ストレスがたまっている人や運動不足の人。この場合、おなかが強く張る、ガスがよく出る、ガスや便が臭くなるといった傾向も伴うのだとか。こうした便秘に食事で対処する場合、最初に見直したいのは主食。
「まずは主食をパンや白米ではなく、玄米や雑穀米に変えてみてください。気のめぐりがよくなり、便秘の緩和に役立ちます」(山口さん)
おかずには、気のめぐりをよくするダイコンやカブを。これらの漬物や煮物にユズ、カボスなどのかんきつ類の皮をのせて食べると、気のめぐりをよくする効果がより高くなるはず。
腸内の気のめぐりが悪いと、熱がたまり、腸と関連の深い皮膚に影響して肌荒れなどの炎症を引き起こすことも。そんな肌荒れを伴う便秘に悩む場合は、ハブ茶を取り入れてみて。
「エビスグサという植物から作られるお茶で、余分な熱を取って便秘や炎症を緩和するほか、目の疲れを取る効果も期待できるので、パソコン仕事などでストレスがたまっている人には特におすすめです」(山口さん)

疲れや冷えがひどいタイプの便秘はバナナやヨーグルトが逆効果に

疲れや冷えがひどいタイプの便秘はバナナやヨーグルトが逆効果に

腸のぜん動運動は気の働きによって起こるため、気そのものが不足している人も腸の動きが悪く、便秘になりやすい。また、気はエネルギーであるため、不足すると熱も不足しがちになり、それが便秘を促すことにも。疲れがひどい人や冷えが強い人の便秘が、このタイプに当たるのだそう。
「いきんでもなかなか便が出ない、排便後も残便感があってスッキリしないといった人は、このタイプの便秘である可能性が高いです。気を補うのと同時に体を温める効果を持つ食材を積極的に取るといいでしょう」(山口さん)
おすすめなのは、クルミやサツマイモ。どちらも気を補い、体を温めることで腸の動きをよくするほか、クルミに含まれる油脂やサツマイモに含まれる食物繊維も腸の働きを助けてくれる。特に冷えが強い人は、これに加えてコショウ、山椒、ショウガ、フェンネルなどを食事にたっぷり加えると効果的。
「便秘にはバナナやヨーグルトがいいといわれますが、どちらも体を冷やす食材なので、このタイプの人は逆効果になる可能性があります。あまり取らないようにしましょう」(山口さん)
また、体を温めるために朝起きたら必ず温かいものを口にして。スープやお茶なら、食欲がない朝でも取りやすいはず。

月経前後に便秘になる人は、ナッツ類などで腸に潤いを与えて

月経前後に便秘になる人は、ナッツ類などで腸に潤いを与えて

腸内の水分不足が原因の便秘は、月経の前後に起こることが多いのだとか。このタイプは、油脂を豊富に含むナッツ類やゴマ、疲労回復にも役立つハチミツなどの食材で、腸に潤いを与えることが便秘対策のポイント。
「ゴマは白ゴマでも黒ゴマでもどちらでもOKです。ゴマ和えなどで取り入れる以外にも、スープやサラダのトッピングなど、いろんな料理にふりかけて取ってみてください」(山口さん)
また、腸の潤いのもととなる血液を補う食材として、イチジク、プルーン、ナツメなどもたくさん取りたいところ。特に血液が不足しがちな月経前後は、これらの食材を間食などに取り入れて。ドライフルーツなら手軽で食べやすい。
「女性は月経があるため、どうしても血液が不足しがちで、その結果として便秘にもなりやすいのです。血液は夜、寝ている間に体内で作られるので、このタイプの便秘に悩む方は最低でも6時間以上しっかりと睡眠を取ることも意識してください」(山口さん)

ちなみに、全タイプに共通する注意点は、辛いものは腸内を乾燥させる力が強いため、取りすぎないようにすること。食生活と毎日の習慣を少しずつ改善して、すっきり美人を目指して。

教えてくれた人

山口りりこさん

薬剤師、国際中医師、国際薬膳師。銀座の薬膳レストラン「kampo’s」プロデューサー。星薬科大学にて薬剤師免許を取得し、遼寧中医薬大学にて国際中医師、国際薬膳師を取得。漢方薬局勤務をへて、現在は薬膳レストランの監修をメインに商品開発やエステのメニュー監修などに携わっている。自身が監修した、美容の目的に特化した手帳『月・薬膳・ヨガでどんどんきれいになる! 月美容手帳2019』(エイアンドエフ)が、ロフトほか全国書店で発売中。

【特集】プチ不調や身体の悩みを解消!すこやかなココロとカラダへ

毎日がんばる働く女性にプチ不調や悩みはつきもの。そこでみんなが気になる健康法やグッズ、食材やドリンク、悩みの解決法やメカニズム、取り入れたい習慣などを専門家やプロのお話しとともにご紹介。自分のココロとカラダに向き合って、健やかに私らしく。オズモールはそんな“働く女性の保健室”のような存在をめざします

こちらもおすすめ。ヘルスケアNEWS&TOPICS

WRITING/TOMOKO OTSUBO

※記事は2020年9月3日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります