美容皮膚科医に聞いたシミ消しケア方法。シミ取りにおすすめの方法とタイミング

美容皮膚科医に聞いたシミ消しケア方法。シミ取りにおすすめの方法とタイミング

更新日:2020/09/24

年を経るごとに数が増え、色濃さを増してくるシミ。ファンデーションやコンシーラーで隠すのではなく、シミそのものを消すことができたらこれほど嬉しいことはない。シミを消す方法やシミ取りにおすすめのタイミングについて、表参道で美容皮膚科「ティーアイクリニック」を開院している医師の田原一郎先生に教えてもらった。

Q.シミが濃くなってきました。美容皮膚科でのシミのケア方法はどんなものがある?

Q.シミが濃くなってきました。美容皮膚科でのシミのケア方法はどんなものがある?

美容皮膚科で受けられるシミケアとして代表的なものは、肌に特殊な光を照射してシミにアプローチする光治療や、シミをピンポイントで焼いて除去するレーザー治療、シミの予防効果にも期待できる高濃度のビタミンC点滴などさまざま。特殊なシミには電気メスを使用した外科手術を行うクリニックもある。また美容皮膚科では、イオン導入を活用したフェイシャルトリートメントなど、エステティックなメニューを併用することでさらなる美白をめざすことも可能。気になるシミを消すだけでなく、くすみを改善して透明感をアップさせ、総合的に理想の肌へと近づけていくことができる。

注意したいのは、シミのタイプや肌の状態によっては避けた方がよい施術もあること。医師の診断に基づく施術を受けられるのは美容皮膚科でのシミケアの大きなメリットのひとつ。

Q.シミ消しの施術内容の見極め方やタイミングを教えて!

Q.シミ消しの施術内容の見極め方やタイミングを教えて!

「美容クリニックでおすすめなのは、光治療によるシミケアです」と、田原先生。「ティーアイクリニック」で使用しているマシンでは、1回15分程度の光照射で顔全体のシミやそばかすを改善することができるそう。シミ取りレーザーは逆にシミを悪化させるリスクがある一方、光治療ではそのようなリスクなく、施術中の傷みや施術後の腫れなどもないので安心。

シミ消しに取り掛かるべきタイミングはズバリ「今すぐ」。古くなったシミほど取りにくくなるので、気になっているならすぐに治療をスタートしよう。「紫外線の弱くなる冬に」と考える人も多いけれど、それよりもシミを熟成させないことが大切なのだそう。シミがすっかりキレイになるまでの回数や期間には個人差があるけれど、光治療なら3~4週間に1回の頻度で5回程度繰り返すことで、理想的な状態になれることが多い。

Q.市販の化粧品よりも、皮膚科で処方されるローションやクリームのほうが効果的?

Q.市販の化粧品よりも、皮膚科で処方されるローションやクリームのほうが効果的?

「基本的に、市販の化粧品でシミを治療することは難しいです。あくまでも、治療後のシミの再発や新しいシミができるスピードを遅らせることが目的です」と田原先生。皮膚科で販売している化粧品は市販品に比べて有効成分の濃度が高く、より高い効果を期待できるものも多いけれど、それでも治療ではなく予防がメインだということを覚えておこう。

また、クリニックで処方される内服薬や外用薬も、シミの再発に効果はあるものの効き目はマイルドなので、シミができていくスピードに勝てないのだそう。治療以外のことにむやみにお金を使うよりも、できてしまったシミは光治療などできちんとケアすることが大切。日々の紫外線対策を行いながら、ローションやクリーム、内服薬やサプリメントなどを適切に使用し、新しいシミの発生を抑えることで理想の肌をキープして。

教えてくれた人

田原一郎さん

日本医科大学医学部卒業後、日本医科大学付属病院、都内総合病院、都内美容クリニックなどを経て、2012年にティーアイ表参道クリニックを開院、現在に至る。2014からミスユニバース日本大会審査員、ミスユニバース日本大会ビューティキャンプ公式講師。一般内科や外科的な知識、全身管理の考えのもと安全性を第一に考えた美容医療と医療に取り組んでいる。「皮膚もひとつの臓器としてとらえ、美容と健康の両側面から治療を提案しています」。

【特集】私の肌、この先大丈夫?悩み別スキンケアガイド

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WRITING/ATSUKO HABU

※記事は2020年9月24日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります