肌が赤くなる人は要注意!肌老化を防ぐ日焼け対策
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肌が赤くなる人は要注意!肌老化を防ぐ日焼け対策

更新日:2020/09/03

いよいよ夏本番となり、紫外線がピークの時季に。日焼け止めはもちろん、帽子や日傘などで万全の紫外線対策をしたいところ。でも長時間屋外にいたり、日焼け止めを塗り直す時間がなかったりして、うっかり日焼けしてしまうことも。美容皮膚科医の慶田朋子さんに、日焼け対策について教えてもらった。

日焼けの種類は2タイプに分かれる

日焼けの種類は2タイプに分かれる

シミやシワ、たるみなど肌老化の原因となる紫外線。特に今の時季は紫外線対策を徹底したいもの。でも1日中屋外にいて、さらに日焼け止めを塗り直す時間がないと日焼けしてしまうことも。
慶田さんによると、日焼けには紫外線によって皮膚が赤くなる「サンバーン」と直後に黒くなる「サンタン」の2種類があるそう。サンバーンは、主に紫外線B波によって細胞が傷つき、炎症を起こしている状態。一方サンタンは紫外線A波による反応で一時的に黒くなった状態のこと。

肌タイプは「サンバーン」が強く出るか、ほとんど目立たないかで分けられる。日本人のスキンタイプは3つの型に分けられ、スキンタイプ1型は白人に近い肌。赤くなりやすいけれど、色素沈着は極めて低い。スキンタイプ3型は、ほとんど赤くならず色素沈着が強く出るタイプ。日本人はこの中間のスキンタイプ2型が多いそう。

紫外線による肌老化が進みやすいタイプとは?

紫外線による肌老化が進みやすいタイプとは?

「紫外線によるダメージを受けやすいのは、サンバーンが強く出るスキンタイプ1型の人。日焼けによってシミやたるみなどの肌老化を引き起こしやすく、皮膚がんを発症するリスクも高くなります。一方浅黒いスキンタイプ3型の人は、メラニン量が多く、皮膚内に自前の日焼け止めをもっているようなもの。メラニン色素が紫外線のエネルギーを吸収してくれるので、細胞が傷つきにくいのです」(慶田さん)
とはいえ、日本人は中間タイプの人が多いので、赤くなってから黒くなる傾向がある。

「日焼けをして赤くなってしまったら、軽いやけどをしたのと同じような状態なので、まずは炎症を抑えるために、冷やすこと。ほてりが冷めてきたらワセリンを塗り、落ち着いてきたら刺激の少ない化粧品でケアしていきましょう」(慶田さん)

細胞を修復させるために体の内側からもケアを

細胞を修復させるために体の内側からもケアを

たとえ赤くならないスキンタイプ3型の人でも、日焼けが続けば肌老化は進行するので、いずれにしても紫外線対策はしておきたいもの。
「残念ながら、浴びてしまった紫外線の害をなかったことにはできません。ただ、抗酸化効果と細胞の修復に役立つビタミンA・C・Eやポリフェノールをたっぷりとると、翌日からの紫外線の影響を防ぐことができます。トマト、パプリカ、ブロッコリーなど色の濃い野菜のほか、鶏レバー、ナッツ類などを意識してとることがおすすめです。」(慶田さん)
夏は日焼け止めをこまめに塗るなど、万全の対策をしているつもりでも、紫外線の影響は避けられないことも。体の内側からもケアすることで、紫外線の影響を最小限にとどめて。

また、夏の紫外線は、衣服に覆われている部分でも素材や色によっては透過してしまうこともあるそう。
「麻など生地の織り方が粗い素材や薄い綿、白い衣類は、紫外線を通しやすいです」(慶田さん)
露出していない部分も日焼け止めを塗ったり、UVカット加工された衣類を選んだりして対策を。

梅雨明けするとますます日差しが強い日が増えるので、体の内側と外側からの紫外線対策を心がけよう。

教えてくれた人

慶田朋子さん

銀座ケイスキンクリニック院長。医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会レーザー専門医。東京女子医科大学病院皮膚科、聖母病院皮膚科、などで勤務したのち、2011年に現クリニック開設。最新の医療機器と注入治療をオーダーメイドで組み合わせ、「切らないハッピーリバースエイジング」を叶える美容皮膚科医として多くの患者から厚い信頼を得ている。皮膚の働きや美肌に役立つスキンケア、生活習慣などのわかりやすい解説が好評。著書に『365日のスキンケア』(池田書店)、『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)など。

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WRITING/AKIKO NAKADERA

※記事は2020年9月3日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります