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Q.朝起きたときの口のネバネバ。寝起きの不快感は一生つきまとう?

更新日:2020/09/03

人に相談しにくいデリケートなお悩みについて、医師や歯科医など専門家からの的確なアドバイスを聞いていく「夜の保健室」。今回は朝起きたときの口のネバネバについて、歯科医の大岡先生に聞いてみました。

朝起きたときの口のネバネバ。寝起きの不快感は一生つきまとう?

起床時の口のネバネバ感は、じつはまったく気にならないという人もいる。違いは、寝る前の歯ブラシが上手にできているかどうか。

「起床時のお口のネバネバ感。これはまさに虫歯や歯周病の原因となるお口の汚れが病原菌により発酵している状態にあると考えてください」と大岡先生。兆単位で口の中に存在している細菌は、唾液が少なくなる就寝中に増加するもの。そして、食べカスや歯垢といった細菌のエサとなる汚れがあると細菌が爆発的に増殖し、さまざまな老廃物を出していく。それがネバネバの原因であり、虫歯や歯周病、口臭など悪化させる原因にもなるのだそう。

対策として何よりも重要なのは、寝る前にかならず歯ブラシをすること。シンプルだけれど、ただすればよいわけではないからご注意を。汚れのたまりやすい歯と歯肉の境界線に歯ブラシが入るように角度を工夫しながら、やさしく丁寧に当てるように意識して。歯ブラシをした後、歯にザラザラが残っていたらやり直し。舌で触れた際、ツルツル感とともに歯の凹凸を実感できるかどうかを目安にしよう。適切に汚れが取れていれば、起床時のネバネバ感はなくなるはず!

教えてくれた人

大岡洋さん

大岡歯科医院院長。1997年 東京歯科大学卒業。2002年ハーバード大学歯学部・公衆衛生学部大学院(予防歯科学専攻)修了、日本人歯科医師として初めて予防歯科で理学修士を取得。現在、東京歯科大学非常勤講師、および国際歯科学士会(ICD)の理事を務める。著書に『「歯みがき」するから歯は抜ける』(現代書林)。

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WRITING/ATSUKO HABU

※記事は2020年9月3日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります