年末年始・初詣特集

1年の健康と美を願って、七草がゆを食べよう

更新日:2023/12/26

1月7日は、七草がゆの日。子どものころ、お母さんが作ってくれた七草がゆを思い出す人も多いのでは? 七草にはどんな意味があるのか、どんなふうに食べればいいのか、おいしい七草がゆの食べ方をご紹介。

お正月明けの疲れた胃をいたわる役割もある“七草がゆ”

七草がゆを食べる1月7日は、五節句のひとつ「人日の節句」の日。人日とは文字通り“人の日”という意味で、もともとは中国から伝わった無病息災を願うための風習だったとか。

春の七草を入れた七草がゆが広まったのは、鎌倉時代から。胃腸に負担のかからないおかゆを食べることで、お正月のごうちそうに疲れた胃をいたわり、青菜で不足しがちな栄養を補うという意味も含まれている。

春の七草、全部言える?

「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、これぞ七草」という歌をご存知の人もいるはず。七草がゆで食される“春の七草”は、早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うといわれ、無病息災を祈って“春の七草”を食するように。

ナズナ・・・熱や血圧を下げる
セリ・・・鉄分が多く、貧血予防や便秘解消に
ゴギョウ・・・咳やのどの炎症を沈静化
スズシロ・・・消化促進および便秘解消
ハコベラ・・・薬草として親しまれ、ミネラルが豊富
スズナ・・・消化を促し、腸内環境を整える
ホトケノザ・・・胃腸の働きをよくし、食欲が増す

こうやって取り入れよう!中華風や洋風にアレンジして食べてもOK

七草がゆといえば、塩だけであっさりと仕上げるのが定番だけれど、中華風や洋風など味付けを変えて食べるのもおすすめ。

【基本のレシピ】
(1)鍋に水を入れて煮立て、ごはんと塩を加えて、弱火で10分ほど煮る
(2)七草はさっと茹でて冷水にとり、みじん切りにしておく
(3)お粥に七草を加えてさっとひと煮立ちさせたら完成

【アレンジレシピ】
●中華風七草がゆ
(1)の水に鶏ガラスープの素を加え、仕上げにごま油を少々加える。溶き卵を流して卵とじにしてもOK
●洋風七草がゆ
(1)の水にコンソメを加え、仕上げに粉チーズを振りかける

お話を伺った方/三浦康子さん

和文化研究家。古をひも解きながら今の暮らしを楽しむ方法を、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Web、講演などで提案している。All About「暮らしの歳時記」、私の根っこプロジェクト「暮らし歳時記」などを立ち上げ、行事を子育てに活かす「行事育」提唱者としても注目されている。著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)、監修書『季節を愉しむ366日』(朝日新聞出版)ほか多数

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※記事は2023年12月26日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります