【美容師解説】枝毛と切れ毛の違いとは?枝毛ができる原因と正しいケア方法

【美容師解説】枝毛と切れ毛の違いとは?枝毛ができる原因と正しいケア方法

更新日:2020/06/11

オズモール編集部厳選のヘアサロンで働く“その道のプロ”が、髪の悩みやヘアケアに関する質問にお答え。今回は表参道の人気ヘアサロン「RENJISHI AOYAMA」の現役美容師・本橋さんに、「枝毛ができる原因と正しいケア方法」についてお話を伺いました。

Q.枝毛の原因と対策は?

枝毛や切れ毛が多く悩んでいます。どうしたらきれいな髪になれますか?

気が付くと枝毛だらけで、切れ毛も多い気がします。枝毛を見つけたら自分でカットしてもいいのでしょうか? 枝毛の原因や正しいケアを教えてください。毛先まで潤ってまとまりのある美髪の人がうらやましいです。(オズネーム:マメコさん)

A.美容師さんからの回答はこちら

枝毛になる仕組み

髪の毛の構造はよく「海苔巻き」に例えられます。海苔=キューティクル、ごはん=コルテックス、具=メデュラで、いずれも主成分はタンパク質です。この3層のうち、枝毛や切れ毛、縮れなどのヘアダメージに大きく関係しているのが、キューティクルとコルテックス。
髪がダメージを受けると、毛髪を覆っているキューティクルがはがれ、はがれたところから髪内部のコルテックスが流出します。コルテックスには、すこやかな髪を保つためのさまざまな栄養分が含まれていて、なかでも「CMC」と呼ばれる接着剤のような役割を担う成分が流れ出ると、髪内部の保水力が下がって乾燥し、裂けて枝毛になってしまうのです。海苔巻きに例えるなら、ダメージを受けた海苔が破けてごはんが乾燥し、バラバラになるイメージです。
枝毛トラブルの大きな要因として、ドライヤーやコテなどの熱、カラーやパーマなどの薬剤によるダメージのほか、髪に合わないシャンプー&トリートメントや、間違ったヘアケアによる摩擦ダメージが挙げられます。

枝毛と切れ毛の違いとは?

切れ毛はブリーチや縮毛矯正などに使われる強いアルカリ性の成分によるダメージが原因になることが多く、髪の毛の根もとや中間でよく見られます。一方で枝毛は毛先にできるので、見た目はパサパサした印象になり髪の傷みが目立つようになります。枝毛のいちばんの原因は、髪の毛の内部の乾燥。自分で改善できることも多いので諦めずにケアしましょう。

枝毛ができやすい髪質

ヘアケアに気を使っていても、どうしても枝毛ができやすい人もいます。一般的に細毛や軟毛は枝毛になりやすい髪質。髪の毛が柔らかい人は、うろこ状に髪を守っているキューティクルの枚数が少なく、少しのダメージでも内側のコルテックスがむき出しになってしまいます。髪の毛が細い人は、コルテックスに含まれるCMCという成分が少ないため髪の内部が乾燥しやすいという特徴があります。

一度できた枝毛は修復できる?

残念ながら、できてしまった枝毛を修復することはできません。髪には自己再生力がないので、一度はがれてしまったキューティクルや流出してしまった栄養分が元に戻ることはないのです。ヘアサロンのトリートメントで髪の毛をコーティングしたり、髪内部の保湿成分を補充したりすれば、手触りやパサつきを改善することはできます。

【原因別】枝毛の予防・対策方法

枝毛の発生を防ぐには、髪にダメージを与えないことが重要。特に熱と乾燥、摩擦には要注意です。ダメージの原因別にまとめると、

・熱によるダメージ
ドライヤーは温度を上げるよりも風量を強くし、風の力で乾かすようにしましょう。毎日コテやアイロンを使う人は、ダメージを抑えたパーマや縮毛矯正をしてみるのもおすすめです。

・乾燥によるダメージ
シャンプーの後は、髪が乾燥しやすいので要注意。皮脂を洗い落として無防備な状態の髪をそのままにしておくと、髪内部の水分がじわじわと蒸発していってしまいます。髪を洗った後は一刻も早くドライヤーを使ってきちんと乾かすことが大切。アミノ酸系のシャンプーは酸性やアルカリ性に比べて乾燥しにくいのでおすすめです。

・摩擦によるダメージ
過度のブラッシングもダメージのもとになります。シャンプー時も、髪をこすらないようたっぷりの泡で洗いましょう。

・薬剤によるダメージ
カラーリングやブリーチ、パーマなどの薬剤はダメージのもとですが、今は薬剤も豊富。髪質に合わせて薬剤をセレクトしてくれるサロンでパーマやカラーをすれば、枝毛のリスクを減らしながらオシャレをかなえることができます。

ほかにも、日光による熱と紫外線のダメージも注意したいところ。長時間外に出る日は、日傘や帽子を使用したり、髪専用のUVケアアイテムを使用して紫外線から髪を守りましょう。

枝毛のケア・処理方法

枝毛は決してちぎったり裂いてはいけません。自分でカットすることもできますが、削ぐようなカットや切れ味の悪いハサミを使ってカットしてしまうと、髪の断面の表面積が大きくなって乾燥しやすくなります。再び枝毛となってしまうため、サロンでカットするのがおすすめです。カットの技術でも枝毛の発生を防ぐことができるので、髪をやさしく労わりながら丁寧にカットしてくれる美容師を探しましょう。

「RENJISHI AOYAMA」で受けられるおすすめのプランを教えて

医学発想の技術でダメージ部分をしっかり補修するメディカルトリートメントがイチオシの「RENJISHI AOYAMA」。髪質やなりたいカラーに合わせて薬剤をセレクトするヘアカラーと業界屈指のカット技術で、枝毛のダメージも心配無用! 初めて来店する人は、お得な「カット+エドルなどから選べるカラー+メディカル4Stepトリートメント(12705円)」プランがおすすめ。

RENJISHI AOYAMA(表参道)

教えてくれたのは「RENJISHI AOYAMA」本橋さん

半分以上のお客様がショートやボブを求めて訪れる、業界屈指のカット人気店「RENJISHI」。磨き抜かれたテクニックで、顔の形・骨格などをあらゆる要素を計算し尽し、360度どこから見られてもキレイなシルエットに仕上げてくれる。

「おうち時間に、じっくりヘアケアをしてみるのもおすすめです。ホームケアトリートメントの選び方などもアドバイスさせていただきますので、サロンにお越しの際はお気軽にお声がけください。」(店長・本橋さん)

スポット名
RENJISHI AOYAMA(表参道)
住所
東京都港区北青山3-14-8 Gビル北青山01-B1
営業時間
月 10:30~20:00
水・木・金 10:30~21:00
土・日・祝 10:00~19:00
定休日
火・第3月定休
交通アクセス
東京メトロ銀座線ほか「表参道駅」B2出口より徒歩2分
ホームページ
https://www.ozmall.co.jp/hairsalon/0993/
※記事は2020年6月11日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります