ますますおいしく楽しく!山梨のアンテナショップに聞いた「日本ワイン」の魅力
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ますますおいしく楽しく!山梨のアンテナショップに聞いた「日本ワイン」の魅力

更新日:2020/11/25

年々、注目度がアップしている日本ワイン。そして、日本を代表するワインの生産地といえば、真っ先に思い浮かぶのが山梨県。そこで今回は、山梨県のアンテナショップ併設レストラン「Cave de ワイン県やまなし」のソムリエ・船戸加代子さんに聞いた、日本ワインの魅力をご紹介。日本ワインの代表的な種類やその特徴、意外な山梨名物とのペアリングを知って、おうちでも気軽に日本ワインを楽しもう。

100%国産ぶどうを使って、国内で造られる「日本ワイン」

100%国産ぶどうを使って、国内で造られる「日本ワイン」

「日本ワイン」とは、日本国内で栽培されたぶどうを原料に、国内で造られた等の厳しい規定があるワインのこと。外国産のブドウを日本で醸造したものは「国産ワイン」と呼ばれるので、似ているけどその点は大きな違い。
山梨県でワイン造りが始まったのは、明治時代。フランスでワイン造りを学んだ2人の青年によって醸造技術が広まっていった。はじめの頃はなかなか評価されなかったというが、多くの作り手が研究を重ね、近年は国際コンクールでも入賞するなど世界からも注目されるように。
「ひと言でどんな味と表現できないくらい、日本ワインもさまざまな個性があります。日本の食卓によく合うものが多いですよ」(船戸さん)

白ワイン:世界でも「koshu」の名で認められる固有品種

白ワイン:世界でも「koshu」の名で認められる固有品種

山梨を代表するぶどうといえば、白ワイン造りに欠かせない品種「甲州」。もともと食用として栽培されていて、江戸時代には幕府にも献上されていたのだとか。
「一般的に甲州を原料にしたワインは繊細な味わいのものが多いです。おすすめは、樽熟成させた甲州ワインとふき味噌の組み合わせ。ふき味噌のほろ苦さとワインの風味が調和して、心地よい後味となります。ふき味噌はそのままはもちろん、アナゴや鶏肉に乗せて焼くだけでおいしいおつまみに」(船戸さん)

赤ワイン:甘い香りが、和食ならではの甘辛い味付けと相性抜群!

赤ワイン:甘い香りが、和食ならではの甘辛い味付けと相性抜群!

日本固有種で、赤ワインの原料の代表格「マスカット・ベーリーA」は、“日本ワインの父”と呼ばれる川上善兵衛氏が生み出した黒ぶどう。
「華やかな香りと優しい渋みが魅力的な品種。お砂糖を焦がしたような、甘そうな香りがあり、味噌や醤油、みりんなど和食の調味料と相性がいいんです。これらのワインに合うのは、隠し味にお味噌を使ったトマトほうとう。シメにはごはんとチーズを入れてリゾットにするのがおすすめです」(船戸さん)

オレンジワイン:独特の風味でワインの可能性が広がる注目のジャンル

オレンジワイン:独特の風味でワインの可能性が広がる注目のジャンル

赤、白、ロゼに続くワインとして話題のオレンジワインは、ワイン発祥の地・ジョージア生まれ。白ブドウの種や皮に加えて、時には茎なども発酵させたもので、山梨でも甲州などを原料に生産量が増加中。
「独特の渋みがあり、オリエンタルスパイスを使ったエスニックなどにもおすすめです。また、卵料理などこれまでワインに合わせにくいと言われていた食材とも合うので、ペアリングの幅が広がりました。こちらを山梨の名物と合わせるなら、あわびの煮貝。肝の風味がオレンジワインのほのかな渋みや苦みによく合います。温度帯で変わる、味わいの違いも楽しんでみてください」(船戸さん)

食卓を飾るものとして、ワインをジャケ買いするのも◎

食卓を飾るものとして、ワインをジャケ買いするのも◎

ワインショップに行くとずらりと並ぶボトルを前に、何を選んだらいいかわからないという人も多いのでは? そんなときはエチケット(ラベル)のデザインで選ぶのもひとつの手、と船戸さん。
「ワインのボトルはテーブルに置かれることが多いので、食卓の雰囲気を作る要素にもなりますよね。価格帯は日常的に飲むなら2000円以内が主な相場。当店は私をはじめ、ほとんどのスタッフはソムリエ有資格者なので、気軽に相談してくださいね」(船戸さん)

山梨のおいしいワインと料理が楽しめるのはこちら

Cave de ワイン県 やまなし

日本を代表するソムリエの田崎真也ワイン県副知事が監修・運営する、山梨県のアンテナショップ。レストランと物販コーナーが併設され、物販コーナーには約300種類のワインを中心に、山梨県の名産品が揃う。
レストランでは、名物のオイルフォンデュをはじめ、地元産食材をふんだんに使った料理が味わえる。山梨県産ワインがグラスでも約30種類楽しめるので、飲み比べてお気に入りを見つけるのもおすすめ。
オンラインショップでは各種ワインのラインナップのほか、山梨ワインと山梨名産品のペアリングセットも人気。

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PHOTO/KYOKA MUNEMURA,AYA MORIMOTO WRITING/MINORI KASAI

※記事は2020年11月25日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります