歌舞伎座『芸術祭十月大歌舞伎』(夜の部)

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更新日:2017/10/05

玉三郎・七之助が出演!美しく艶やかな女形の魅力をたっぷり味わえる3演目を鑑賞

歌舞伎界で人気実力ともに頂点に立つ坂東玉三郎、若手女形として妖艶な魅力を放つ中村七之助。そんな二人が揃って出演する「芸術祭十月大歌舞伎」(夜の部)では、「沓手鳥孤城落月(ほととぎすこじょうのらくげつ)」、「漢人韓文手管始(かんじんかんもんてくだのはじまり)」、「秋の色種(あきのいろくさ)」の情緒豊かな3演目を上演。しっとりと美しい玉三郎のお芝居と舞踊と円山遊廓の遊女を演じる七之助。一度は観てみたい2人が出演する舞台で、オーラを感じる女形の“美”に陶酔して。

プラン一覧

数寄屋造りの料亭でいただく鯛茶漬けランチ付き!

プラン

■1人15500円(税込)
(通常18000円の1等席鑑賞チケットに東銀座の料亭ランチ付き)

見どころ

滅びゆく豊臣家の一族と淀の方の狂気を描いた名作「沓手鳥孤城落月」

「沓手鳥孤城落月」は、滅亡を迎える豊臣家の姿を綴った坪内逍遙の新歌舞伎で、大阪城が家康に攻められて落城する、まさにその瞬間が舞台。関白だった夫(秀吉)が造った大阪城が落城する現実を受け入れられずに錯乱する、関白秀吉の妻(淀の方)を玉三郎が、城主の秀頼を七之助が演じる。落城する瞬間の人々の心模様、どうにもならないやるせなさや憤りなど、さまざまな感情が渦巻く場面に注目!

江戸時代に実際に起きた朝鮮使節団をめぐる事件を描いた「漢人韓文手管始」

時代物と呼ばれている「漢人韓文手管始」は、1764年に大阪で実際に起こった殺人事件を元に作られた、別名「唐人殺し」とも呼ばれている名作狂言。中村鴈治郎演じる、家老の伝七と懇意にしている円山遊廓の遊女・傾城高尾役を演じるのが七之助。江戸時代に実際に起きた事件をもとに、情趣豊かに描いた歌舞伎を楽しんで。

秋の草花が詞章に盛り込まれる長唄の名曲「秋の色種」で踊る、玉三郎の舞にうっとり

秋の情景を艶やかに踊る季節感あふれる舞踊を堪能できる演目「秋の色種」。月、星、虫の声、咲き乱れる草花・・・タイトル通り秋の草花の中を歩いているかのような情景が浮かんでくるのが見どころ。そこでたそがれている玉三郎が、しっとりと舞を披露する。美しく尊ささえ感じられる細やかな所作、その一挙手一投足に目が離せなくなるはず。

歌舞伎座

あらすじ

「沓手鳥孤城落月」
大阪夏の陣、大阪城は徳川家康に攻められ落城寸前。奥女中常磐木らは、家康の孫で秀頼に嫁いだ千姫を城の奥殿から連れ出そうとするが、秀頼の母淀の方に見とがめられ自害する。すると、千姫を助けようと包丁頭大住与左衛門が大台所に火をつけ、城内は炎に包まれた。一方、糒庫(ほしいぐら)へと避難した淀の方は、千姫が城から逃げ出したことを知り、怒りのあまり錯乱。正気を失った母の姿に、母を殺して自害しようとする秀頼。しかし豊臣家のために降伏するよう勧められた秀頼は、涙ながらに開城することを決意するのだった。

「漢人韓文手管始」
江戸時代の長崎。相良家は、唐の国からの使節をもてなす饗応役を幕府より命じられた。相良家の若殿、和泉之助は、千歳屋の傾城である名山と恋仲だが、唐使の呉才官も名山に惚れていて、通辞(通訳のこと)の幸才典蔵が呉才官のために名山を身請けしようとしていた。相良家の家老十木伝七(つづきでんしち)も、和泉之助のために名山の身請けの金を用意しようとしていたが、唐使に献上するお家の重宝、菊一文字の槍先を紛失。困り果てた伝七に、献上品の検分役でもある典蔵は、代用品でも本物と認めると約束。その代わり、高尾太夫と自分の仲を取り持つように頼む。実は高尾太夫と伝七は、密かに言い交わした仲。お家のため、伝七は自分の恋を犠牲にする覚悟を決めるのだが・・・。

「秋の色種」
季節は秋。咲き乱れる草花のなか、女がひっそりと佇んでいる。女は虫の音色に耳を傾けていたが、楚の襄王が夢の中で巫山の女神と契った故事を思い出し、自らの恋と重ね合わせる。恋人に思いを馳せたあと、女は四季の楽しみというものは長い年月を経ても変わらぬことを思い、舞い納めるのだった。

公演データ

会場

歌舞伎座

日程 

2017/10/1(日)~2017/10/25(水)

チケット通常価格

1等席18000円、2等席14000円、3階A席6000円、3階B席4000円、1階桟敷席20000円

キャスト

[夜の部]
坪内逍遙 作
石川耕士 補綴・演出
一、沓手鳥孤城落月(ほととぎすこじょうのらくげつ)

大阪城内奥殿
城内二の丸
城内山里糒庫階上

淀の方 玉三郎
豊臣秀頼 七之助
大野修理亮 松也
饗庭の局 梅枝
千姫 米吉
婢女お松実は常磐木 児太郎
包丁頭大住与左衛門 坂東亀蔵
氏家内膳 彦三郎
正栄尼 萬次郎


並木五瓶 作
木村錦花 改修
奈河彰輔 補綴
二、漢人韓文手管始(かんじんかんもんてくだのはじまり)
唐人話

十木伝七 鴈治郎
傾城高尾 七之助
奴光平 松也
傾城名山 米吉
太鼓持長八 竹松
同  善六 廣太郎
須藤丹平 福之助
珍花慶 橘太郎
呉才官 片岡亀蔵
相良和泉之助 高麗蔵
千歳屋女房お才 友右衛門
幸才典蔵 芝翫

三、秋の色種(あきのいろくさ)

女 玉三郎
女 梅枝
女 児太郎

会場住所

東京都中央区銀座4-12-15

会場アクセス

東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座駅」3番出口より直通。東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座駅」A7番出口より徒歩5分。

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※記事は2017年10月5日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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