彫刻・陶器など画家・シャガールが創り出した三次元の世界に迫る展覧会

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画家や版画家として著名なマルク・シャガールが制作していた、彫刻や陶器などの立体的な三次元作品を集めた展覧会が開催される。シャガールの彫刻作品を日本で本格的に紹介するのは、今回が初の試みとか。絵画・彫刻・陶器などの展示でバラエティ豊かな作品群にふれたら、新しいシャガール像が見えてくるかも。

更新日:2017/07/17

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絵画と同様のモチーフを三次元に重ねていく独自の彫刻作品を日本で初めて本格的に紹介

2017年9月16日(土)から12月3日(日)まで、東京駅の構内に直結した東京ステーションギャラリーでは企画展「シャガール 三次元の世界」を開催する。油彩・水彩70点、彫刻・陶器60点、素描・版画など40点の合計170点におよぶシャガール作品が展示され、平面と立体の表現の違いや共通点などを、それぞれに分かりやすく解説。シャガール独特の創作活動について、ひも解いていく。

シャガールが彫刻の製作を始めたのは1951年で、すでに63歳になっていたそう。当時は、ピカソやマティスなども彫刻作品を制作していたけれど、シャガールの彫刻はまったく独自の表現になっている。その大きな特徴が、絵画や版画の表現と彫刻が密接に関係しているということ。

例えば、ポスター写真にある絵画作品《誕生日》はシャガールの代表作のひとつ。そして、その前に置かれている彫刻作品《ふたつの頭部と手》は、絵の中の一部と同じモチーフを扱ったものだと分かる。同じモチーフでもそれぞれが独立した作品であり、同時につながっていることも感じられるのが興味深い。

ポスター

(C) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017, Chagall (R) E2707

シャガールの彫刻には、こうした絵画のモチーフを重ねていく表現が多いとか。今回は彫刻作品を紹介する際に、同様のテーマやモチーフを持つ絵画作品と合わせて展示する方法をとっているので、より、そのことが実感できるはず。日本初公開作品も多数含まれていて、シャガールのファンは見逃せない。

二次元の絵画と彫刻など三次元の作品が交錯する、シャガールの創作活動。並べて鑑賞することで作家のイメージがさらに強く伝わり、普通の絵画展とは一味違う、アートな奥行きを感じられそう。

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シャガール 三次元の世界

エントランス

TEL.03-3212-2485
東京都千代田区丸の内1-9-1 東京ステーションギャラリー
アクセス:JRほか「東京駅」丸の内北口改札よりすぐ

会期:2017年9月16日(土)~12月3日(日)
休館日:月曜(9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)
開館時間:10:00~18:00 金曜は20:00まで開館、入館は閉館30分前まで
入館料(前売):一般1300円(1100円)、高校・大学生1100円(900円)、中学生以下無料
※展示は期間中入れ替えあり

WRITING/NAOKO YOSHIDA (はちどり)

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※記事は2017年7月17日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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