『人形の家 PART2』永作博美インタビュー

若手の花形歌舞伎俳優が揃う恒例の「新春浅草歌舞伎」で、正月気分を贅沢に味わう

更新日:2019/12/17

「日本のお正月」気分を存分に味わえる新春の浅草。そんな浅草で1月2日より上演されるお正月の風物詩が「新春浅草歌舞伎」。これは次代の歌舞伎界を担う花形俳優が揃う“若手歌舞伎俳優の登竜門”として40年の歴史を持つ公演。さらに今回は20~30代を中心とし、今まで以上にフレッシュな舞台となるそう。そこで、舞台の中心を担う尾上松也さん、中村歌昇さん、坂東巳之助さんから見どころなどをうかがいました。

『人形の家 PART2』永作博美インタビュー

代表的な古典歌舞伎の名作とともに、お正月ムード溢れる浅草を街ぐるみで楽しんで

――「新春浅草歌舞伎」ならではの魅力とは、どんなことですか。

松也:浅草の醍醐味といえば、お芝居の前後に街に繰り出せることですね。浅草は、テーマパークのような魅力的な街。特にこの時期は、お正月ムードが街中に溢れていますから、街ぐるみで楽しんでいただければと思います。
巳之助:浅草歌舞伎は特に、若い方や歌舞伎をご覧になったことのない方にも楽しんでいただけるよう、代表的な古典歌舞伎の名作を上演します。


――今回は同世代同士となりますが、こういった若い世代同士の出演の場合は、普段のお稽古や楽屋などではどんな雰囲気なのでしょうか?

松也:普段仲が良い者同士だからこそ、お互い気を引き締めて臨むようにしています。諸先輩方が観にいらっしゃるということもありますし、それぞれ初役ということもあり、とても緊張します。

『人形の家 PART2』永作博美インタビュー

歌舞伎初心者から“通”まで楽しめる演目『絵本太功記』と『仮名手本忠臣蔵』を上演

――第二部では『絵本太功記 尼ヶ崎閑居の場』と、『仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場』が上演されますが、それぞれの見どころは?

歌昇:『絵本太功記 尼ヶ崎閑居の場』は、戦国の悲劇をドラマティックに描いた演目です。光秀だけでなく、母や妻など、それぞれの人物にスポットがあてられるのが見どころですね。
松也:名作『仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場』からは、仇討ちの真意などが明らかになる人間模様を描いた「祇園一力茶屋の場」を上演します。長いお芝居ですが、この場面は非常に華やかですし、長さを感じさせないよう、僕らも熱い思いを持って演じたいと思います。

『人形の家 PART2』永作博美インタビュー

上演時間は短め、観劇料は抑えめ。コンパクトにお財布に優しく楽しんでいただける公演

――歌舞伎初心者の方にもお勧めのポイントを教えてください。

巳之助:浅草歌舞伎は、通常よりも、上演時間が短めで観劇料も抑えられておりますので、コンパクトに楽しんでいただけてお財布にも優しいのが、なによりの魅力ではないかと思います。また、公演ごとの交代制で俳優が挨拶する「お年玉(ご挨拶)」も恒例ですし、「着物で歌舞伎」(1月19日夜の部)というお正月らしいイベントもございますので、この日はぜひ着物で御観劇いただければと思います。

「新春浅草歌舞伎【第2部】」観劇前にホテルランチ付きのOZプランでお得に予約!

※写真はイメージです

ホテルの高層レストランで贅沢ランチ付き!令和初の新年を豪華にお祝いして

まずはランチを楽しみに、つくばエクスプレス「浅草駅」直結の浅草ビューホテル27階「THE DINING 唐紅花&蒔絵」へ。見晴らしのいい席につき、スパークリングワインで乾杯。その後、新感覚中国料理のヌーベルシノワと鉄板フレンチをひとつのコースで堪能できる贅を尽くしたお正月ランチ(通常7381円相当)をいただいて。至福のランチを満喫したら、お正月でにぎわう浅草の街を5分ほど歩いて浅草公会堂へ移動。15時開演の「新春浅草歌舞伎【第2部】」を1等席から鑑賞して。ランチ前や観劇後に浅草寺へ初詣ですることもできるから、お正月デートや母娘での新年のおでかけに。

浅草歌舞伎

PROFILE

尾上 松也(おのえ・まつや)
屋号:音羽屋
六世尾上松助の長男。平成2年に二代目尾上松也を名乗り初舞台。新春浅草歌舞伎には平成27年から6年連続通算8回目の出演。テレビなど多くのメディアでも活躍中。
中村 歌昇(なかむら・かしょう)
屋号:播磨屋
中村又五郎の長男。平成6年に四代目中村種太郎を名乗り、初舞台の後平成23年9月演舞場『舌出三番叟』ほかで、四代目中村歌昇を襲名。新春浅草歌舞伎には一昨年から3年連続、通算6回目の出演。
坂東 巳之助(ばんどう・みのすけ)
屋号:大和屋
十世坂東三津五郎の長男。平成3年に初お目見得のあと、平成7年に二代目巳之助を襲名して初舞台。新春浅草歌舞伎には7年連続通算9回目の出演。
『新春浅草歌舞伎』

『新春浅草歌舞伎』

<見どころ>
若手歌舞伎俳優の登竜門「新春浅草歌舞伎」。名物『お年玉<年始ご挨拶>』もお楽しみに!
昭和55年に始まり、今年で40年を迎える「新春浅草歌舞伎」。次世代の花形俳優が出演し、大役を勤める公演として人気を誇る。そして、もうひとつのお楽しみが出演俳優による『お年玉<年始ご挨拶>』。「あけましておめでとうございまする~」と晴々しく始まり、演目の見どころなどを人柄あふれるトークで披露。「親近感がわく」と好評で、これ目当てのファンもいるほど。

スポット名
浅草公会堂
住所
東京都台東区浅草1-38-6
交通アクセス
つくばエクスプレス「浅草駅」A1出口より徒歩3分、東京メトロ銀座線「浅草駅」1・3番出口より徒歩5分、東武鉄道「浅草駅」北口より徒歩5分
出演
尾上松也、中村歌昇、坂東巳之助、坂東新悟、中村米吉、中村隼人、中村橋之助、中村梅花、中村吉之丞、大谷桂三、中村錦之助 ほか
公演日程
2020年1月2日(木)?2020年1月26日(日)
料金
1等席9500円、2等席6000円、3等席3000円
※未就学児童は、満4歳よりお一人様につき1枚チケットが必要です
ホームページ
「新春浅草歌舞伎」公式HP

WRITING/WAKAKO TAKOH

※記事は2019年12月17日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります