5組10名様ご招待!「パリ?グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展 」

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19世紀末のパリでアール・ヌーヴォーなどの芸術運動が興る中、版画は新しい芸術表現として注目を集め、やがて重要なメディアになっていったという。そんな19世紀末の版画コレクションでは世界有数のファン・ゴッホ美術館と、当時の貴重なポスターなどのコレクションを所蔵する三菱一号館美術館がタッグを組んだ、見ごたえたっぷりの展覧会が開催される。作品から、世紀末のパリの賑わいが感じられるかも。

更新日:2017/09/11

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版画やポスターを芸術の域に高めたロートレックの作品など計140点を展示

2017年10月18日(水)から2018年1月8日(月・祝)まで、丸の内の三菱一号館美術館では「パリ?グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」を開催。会場では、オランダ・アムステルダムにあるファン・ゴッホ美術館と三菱一号館美術館の貴重なコレクションから、リトグラフ・ポスターなどを中心に、油彩・挿絵本などを加えた計140点を展示する。

注目は、卓越したデッサンと鮮やかな色彩、大胆な構図でポスターを芸術の域にまで高め、後世のグラフィック・アートに大きな影響を与えた、トゥールーズ=ロートレックの作品。今回はロートレックのアトリエにあった約250点のグラフィック・コレクションから選りすぐりの作品も紹介するけれど、その中には市場に出なかった希少な試し刷りなども含まれているそう。

《ディヴァン・ジャポネ》

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《ディヴァン・ジャポネ》
1893年 多色刷りリトグラフ 三菱一号館美術館

自由な線描と多彩な色使いが可能に!世紀末の画家たちを魅了したリトグラフ

19世紀末のパリでは、それまで複製や情報伝達の手段でしかなかった版画の技術が発達したことで、ロートレックをはじめとする世紀末の芸術家たちが版画による新しい芸術表現を試みるようになったとか。彼らが特に夢中になったのは、リトグラフ(石版画)。リトグラフは、水と油が反発する性質を利用した平版形式の版画技法で、油性のペン(描画材)で紙に描くように自由に絵が書けるこの技法は、多くの画家たちを魅了したという。

《村の祭り(画家=版画家集)》

ヨージェフ・リップル=ローナイ《村の祭り(画家=版画家集)》
1896年 多色刷りリトグラフ アムステルダム、ファン・ゴッホ美術館

写真は、ナビ派の画家・リップル=ローナイの作品で、画面はナビ派の特徴でもあるマットで平面的な色の面で構成されている。また、明るい色彩の向こうにドローウィングの線が透けて、ちょっと水彩画のようにも見えるところは、リトグラフの多様な可能性のひとつと言えそう。

大衆化の一方でコレクション熱も加速。中には二度と刷れない希少な版画も

ポスターなどで版画が街にあふれ、人々の楽しみとなって大衆化する一方で、芸術としての版画の価値を高める試みも盛んになったそう。作家たちが競って実験的な表現を発表してゆく中で、絵画とは違う版画の魅力が広く認められるようになり、版画集が発売されたり、版画専門の画商が登場したのもこの頃。コレクターのために豪華版の画集や1点ものの作品が発売される一方で、街中に貼られる劇場のポスターなどもコレクターズアイテムとなって、人々のコレクション熱はますます加速していったという。素敵なポスターを見たら欲しくなる気持ちは、現代に生きる私たちもちょっと分かる。

《「フランス=シャンパン」のためのポスター》

ピエール・ボナール《「フランス=シャンパン」のためのポスター》
1891年 多色刷りリトグラフ アムステルダム、ファン・ゴッホ美術館

フェリックス・ヴァロットンは、男女のドラマティックで秘密めいた情景を10点の連作で描きだした画家。白と黒だけで表現された木版は、斬新なデザイン性も見どころのひとつに。

この連作は30部限定で制作され、希少性を高めるために版木が破棄されたという。「刷りを重ねると版木が消耗して作品の質が落ちてくるので、数量限定とすることで質を保ち、芸術としての価値を高めたのです。また、そのことによって値打ちも上がり、金銭的にも価値の高まる効果があったと言えます」と、広報担当者さん。二度と刷れない版画には、コレクターたちも熱を上げたに違いない。

《お金(アンティミテⅤ)》

フェリックス・ヴァロットン《お金(アンティミテⅤ)》
1898年 木版 三菱一号館美術館

オリジナルグッズやタイアップランチなど、展覧会の周辺も一緒に楽しんで

また、館内のミュージアムショップ「Store 1894」では、展覧会オリジナルグッズとして「ロートレックポスター原寸トート」(12960円・予価)を販売する。展示作品のポスターを、そのまま切り取ったかのようなデザインがおしゃれ。

トートバッグ

展覧会オリジナルグッズ「ロートレックポスター原寸トート」12960円(予価)

さらに、ミュージアムカフェバーの「Cafe 1894」では、展覧会タイアップランチ「C'est Paris(セ・パリ)」(2160円)も登場。展覧会にちなんで、ハーブやスパイスが香るカフェ・ド・パリ・バターを添えた仔牛のカツレツなどが味わえる。どちらも、展覧会と一緒に楽しんで。

ランチ

展覧会タイアップランチ「C'est Paris」2160円

19世紀のパリの街角を彩っていた版画・ポスターは、当時最先端のメディアだったはず。グラフィック・アートの原点となった作品の数々を、21世紀の丸の内で堪能しよう。

「パリ?グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」招待券を5組10名様にプレゼント

【応募方法】
① OZmall東京体験公式Twitterアカウント「@OZmall_TOKYOex」をフォローしてください。
② 下記の「Twitterで応募する」ボタンからツイートしてください。
【応募期間】
2017年9月11日(月)10:00~9月18日(月)09:59まで
※上記期間以降の応募に関しましては抽選の対象外となります。

【注意事項】
プレゼントにご応募される前に、下記【プレゼント応募条件】【当選者への通知・お願いについて】をよくお読みいただき、同意のうえ、ご応募いただきますようお願い申し上げます。
【プレゼント応募条件】
Twitterアカウントをお持ちでない方は、Twitterサイトにてアカウントを作成してください。なお、応募受付の確認、当選・落選についてのご質問は受け付けていません。
【当選者への通知・お願いについて】
OZmallより当選者の方には、Twitterのダイレクトメッセージ(DM)でご連絡をさせていただき、プレゼントの発送先に関する個人情報をご登録いただきます。DM内に記載の期間中に、個人情報のご登録をいただけない場合は当選を無効とさせていただきます。
※当選の権利を他人へ譲渡、あるいは換金することはできません。フォーム記入には会員登録(無料)が必要となります。ご了承ください。

パリ?グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展

外観

TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)
東京都千代田区丸の内2-6-2
アクセス:東京メトロ千代田線「二重橋前駅」1番出口より徒歩3分、都営三田線「日比谷駅」B7出口より徒歩3分、JR「東京駅」丸の内南口より徒歩5分、東京メトロ有楽町線「有楽町駅」D3/D5出口より徒歩6分、丸ノ内線「東京駅」地下道直結・徒歩6分、JR「有楽町駅」国際フォーラム口より徒歩6分

会期:2017年10月18日(水)~2018年1月8日(月・祝)
開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜、11月8日、12月13日、1月4日、1月5日は21:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜(ただし、1月8日と、「トークフリーデー」の10月30日、11月27日、12月25日は開館) 
年末年始休館:2017年12月29日(金)~2018年1月1日(月)
入館料(前売券):一般1700円(1500円)、高校・大学生1000円、小・中学生500円
アフター5女子割:第2水曜17:00以降 当日券・一般(女性のみ)1000円
※他の割引との併用不可

NAOKO YOSHIDA (はちどり)

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※記事は2017年9月11日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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