日本の、さいはて。ひがし北海道って知ってる?

日本の、さいはて。

スマートフォンの中の画像や誰かのコメントを読む限り、どんな場所も身近に感じてしまう今。それも素敵だけれど、その場に身を置いて体験するのはやっぱり貴重な機会になるもの。編集部に最近届いたのが、北海道の東端のエリア「ひがし北海道」からのお知らせ。美しい湖の風景やダイナミックな動物たち、どこまでも続く果てしない風景たち。「さいはての女子旅」プロジェクトチームからその魅力をご紹介!

更新日:2017/02/28

心を解き放つ、自然の情景が待つ土地
「ひがし北海道」って?

日本の、さいはて。ひがし北海道_01

北海道の「道東エリア」を指す。オホーツク海に面する知床・羅臼や、摩周湖などの内陸エリア、そしてこの地にしかない幻想的な植物や動物に出会える網走エリアなど、エリアごとに異なる景色に出会える。そしてとにかく広い! レンタカーを借りて、流れる景色に身を包めば、心が解き放たれていきそう。今回は、主に冬の季節の風景をピックアップしたけれど、自然豊かなだけに、違う季節に訪れる楽しさにも満ちている。
※このエリアの観光担当の女性たちが発信する「さいはての女子旅」のサイトもチェック!

さいはての美スポット・1 

日本の、さいはて。ひがし北海道って知ってる?_02

【弟子屈(てしかが)】冬の早朝。霧の摩周湖に咲く、霧の花。

この土地では「フロストフラワー」と呼ばれる「霧氷」。冬は雪を降らせるいわゆる雪雲が摩周湖にかかるため、早朝に気温が下がると霧が木々に着氷していき、そして幻想的な霧の氷の風景が広がる。この地域は日本屈指の寒い地域で、風が弱い夜の日には冷たい空気がカルデラの外輪山の中に溜まり、 時には-30度くらいまで気温が下がることもあるのだそう。それを経て、朝に着氷したフロストフラワーの景色を体験できるのが、「摩周湖霧氷ツアー」。近くの川湯温泉に宿をとり、朝6時発で摩周湖のカルデラ(写真)を見下ろす1時間半の体験では、この時期、この時間しか見られない風景が私たちを待っている。早朝だからこそ、出会える景色。
※参加料 大人2700円。前日18:30までに、宿泊ホテルフロントもしくはツーリズムてしかがにて申込みのこと。

さいはての美スポット・2

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【羅臼】世界遺産の海で、ダイナミックな景色に触れる

知床エリアは、世界自然遺産としてその名を知られているけれど、大自然だけでなく、その中で人々の息づく歴史もあるのだそう。それを体験できるのが、羅臼発着の「知床岬ヒグマボートクルーズ」。世界自然遺産・知床羅臼の海を熟知した漁師さんが出すコンパクトな小型ボート(瀬渡し船)で、知床岬方面へ。昔から漁業が営まれる歴史があり、知床岬方面のダイナミックな断崖景色だけではなく、自然と共に生きてきた人の息遣いまで感じることができるのは、知床羅臼の小型ボートだからこその醍醐味。知床岬方面の海岸断崖や北方領土・国後島を眺めたり、知床の自然や動植物を知るガイドさんの説明を聞きながら、4~6月は海岸に降りてくるヒグマ観察、7~8月は遡上するサケ・マスや、昆布の生い茂る海の中を観察したり。季節ごとに、異なる風景と出会えそう。

さいはての美スポット・3

日本の、さいはて。ひがし北海道_04

【別海町】日本のウユニ塩湖~野付湾の氷平線

ここはいったい・・・ という日本最大の砂の半島「野付半島」。全長26km、一番狭い部分は50mで、両側に海がみられる細長い地形は「北の天橋立」とも呼ばれるのだそう。冬になると、半島の内側の野付湾は結氷し、氷の平原となる。ここでも、体験プランツアーがいろいろと用意されている。たとえば、トドワラ・氷平線ウォークツアーは、野付半島ネイチャーセンターから、スノーシューをはいて、雪原の中にたたずむ、トドマツの枯れ木が並ぶ場所を目指すツアー。道中に広がる雪と、結氷した海に囲まれた一面の白い平原は「日本のウユニ塩湖」とも評されるほど、どこか不思議で魅力的な世界です。
結氷した野付湾の上を歩く「氷平線ウォーク」や、遠近感を利用して行うトリック写真の撮影などを楽しみながら、一面の氷の景色を独り占め!
また、このエリアは人工の明かりがないため、流れ星や天の川に包まれる体験ができたり、
雪原を駆け抜けるエゾシカやキタキツネなどほか、244種類もの野鳥が観察できるという、野生動物の楽園としても知られている。

さいはての美スポット・4

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【網走】能取湖のサンゴ草群落

じゅうたんのように明るく色づく風景に目を見張ってしまう、網走市卯原内のサンゴソウ大群落。正式にはアッケシソウと呼ばれるこの植物は、葉の生えない珍しい草。舞台となる能取湖は、オホーツク海とつながる面積58万平方キロメートルの大きな塩水湖で、この中に3万8000平方mのサンゴソウ大群落が広がる。卯原内だけでなく、湖畔のあちこちに点在し、9月になると全体が深紅の色を帯び、まっ青な湖水とのみごとなコントラストをつくりあげていく。
2010年に群生地が縮小してしまった中、観光協会や東京農業大学等の研究、丁寧な再生事業を行い、2015年には「サンゴソウ復活宣言」を出し、訪れる私たちを再び美しい景色とともに迎えてくれるように。360度体を取り囲む幻想的風景に、時を忘れて魅入られそう。

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※写真は、道道475号線・通称「フラワーロード」沿いにある、その名も「三匹の子ぶたの家」。この建物の正体は、三軒並ぶ古い番屋(漁の作業の場所)なのだけど、今にもかわいい子ぶたが顔を覗かせそうな、愛らしい景観。国道を曲り、細い砂の半島の先に向かって、海と原生花園に挟まれたまっすぐな道路を進んでいくどきどき感は、他のどこでも味わえない感覚。その砂州の中ほどに現れる、まるでおとぎ話の世界を切り取ったような風景に出会える!

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※記事は2017年2月28日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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