心も体もほっこり温まる。茨城県・常陸大宮市で冬の魅力に出会う、のんびり日帰り旅

更新日:2020/03/10

丁寧な手仕事から生まれる温かみのある作品。歴史を紡ぐ茨城県指定無形文化財「西の内紙」の紙すきを体験

今回紹介するのは、東京駅から高速バスで約2時間、里山の原風景が広がる茨城県・常陸大宮市。日帰りで行けるこの町を旅するなら、寒い冬に心と体をぽかぽかにしてくれる“温かさ”をキーワードに巡るのが楽しい。地元の人と心温まるふれあいをしたり、体が温まる温泉やグルメを満喫したり・・・。ゆるやかに流れる時間に身を委ねて気ままに過ごせば、忙しい日常でお疲れ気味の心がだんだんとほぐれていくのを感じられるはず。今週末は東京からすぐ行ける常陸大宮市に出かけよう。

常陸大宮の旅でまず体験したいのは、350年以上の歴史を持つ名紙・西の内紙(うちがみ)の紙すき。徳川光圀が編さんした『大日本史』に使われ、1890年に行われた日本初の衆議院議員選挙では選挙用紙に指定された逸品で、水に強く、文字が滲まないのが特徴。市内にある「五介和紙(ごすけわし)」では、そんな一級品の和紙を、和紙職人からのレクチャーを受けて自分の手で作ることができる(1人500円。要予約、体験時間約30分)。丁寧にすいた和紙は素朴な温かみがあるから、大切な人への手紙や、ご祝儀袋にするのもおすすめ。

お腹を満たすご当地そばと温泉好きに愛される美肌の湯で、冷えた体もポカポカに

温泉好きの間でも評判の「やまがたすこやかランド三太の湯」が次なる目的地! 四季折々の表情が美しい山々に抱かれたこちらは、美肌の湯とも呼ばれるアルカリ性単純温泉の泉質の高さ。肌にまとわりつくトロリとなめらかな感触はずっと浸かっていたくなるほど心地いい。広々とした内風呂と露天風呂で癒されつつ、体の芯から温まって。

湯上がりのお楽しみは、館内のレストランでいただけるアツアツの郷土料理・けんちんそば。けんちんそばとは、しょう油で味付けをしたけんちん汁にそばを入れたもので、根菜などの旬の野菜と特産のこんにゃくがたっぷり入っているのが特徴。食べ進めるほどにお腹の中からポカポカに。体に染み渡る、素材本来の澄んだおいしさを堪能したい。

生産者との交流で“いいもの”を見つけて。産直グルメの宝庫・道の駅でお土産探し

旅のしめくくりに訪れたいのが、常陸大宮市のグルメを満喫できる「道の駅みわ みわ★ふるさと館北斗星」。地元の生産者から直接届けられる新鮮な野菜や認証特産品がずらりと並び、採れたてのみずみずしい野菜はお土産にも喜ばれそう。なかでも人気なのは、モニュメントにもなっている、特産品の肉厚ジューシーな生シイタケ。売っているのを見つけたらぜひゲットを。生産者の方が売場に立つこともあり、買うだけでなく生産者と直接交流できるのも嬉しいポイント。野菜の特徴やいちばんおいしい食べ方を聞いてみれば、買い物がより楽しくなりそう。おやつには季節のソフトクリームや、中はふんわり、外はカリッと香ばしく焼き上げた鮎の塩焼きをほお張ろう。こちらでは、もっとグルメを楽しむ食イベントを数多く開催。マグロの解体ショーや海鮮バーベキューなど、イベント情報は公式ホームページをチェック!

今回紹介したスポットのほかにも、栃木県との県境に建つ、製紙・産業振興の神様を祀ったパワースポット「鷲子山上神社(とりのこさんじょうじんじゃ)」や、濃い甘みと実の美しさが自慢の奥久慈いちご、香りと風味豊かな常陸秋そばなど、常陸大宮市には見どころがいっぱい! のんびり心をゆるめて、心と体が温まる旅へ出かけよう。

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PR/常陸大宮市
WRITING/EMIKO OKAZAKI

※記事は2020年3月10日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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