【沖縄県・那覇市/南城市】沖縄ごはんとのんびり海時間の旅

日本のよりみち案内_【沖縄県・那覇市/南城市】沖縄ごはんとのんびり海時間の旅

東京から飛行機で約2時間15分、日常を忘れてのんびり心をリセットできる沖縄の旅へ。今楽しみたいのは、この地に伝わる食を巡って体を整える旅。古くから沖縄の食文化を支えてきた野菜で元気をめいっぱいチャージして

更新日:2020/02/18

【STORY】沖縄県那覇市・南城市のごちそうものがたり

沖縄県・那覇市/南城市_日本のよりみち案内
食堂 faidamaでは、店主夫妻の父の畑などから仕入れる県産の野菜を使用。ハンダマ(金時草)、サクナ(長命草)といった島野菜も積極的に取り入れる

那覇市・南城市でじっくり味わいたいごちそう沖縄野菜

日々の忙しさに追われていると、食生活も乱れがち。パワー不足を感じたら、土地の恵みをヘルシーに満喫して、体の内側から元気になる旅へ。今回の旅の舞台は、長寿県として知られる沖縄県。古くから独自に発展した食文化には、ゴーヤー、へちま、島ラッキョウなど 28 種の島野菜をはじめとする沖縄県産の野菜が欠かせない。亜熱帯気候の強い陽射しと、海がもたらすミネラル豊富な土壌で育った野菜は、うまみが濃く、甘み、苦みなど野菜本来の味わいがしっかり。酵素や栄養素も豊富なのだとか。しかも、冬から梅雨入りまでは、沖縄野菜の最盛期。年間でいちばん種類が多いベストシーズンに旅をすれば、よりいっそう体が整って、元気をもらえるはず。

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店主の高江洲毅さん、美沙さん夫妻。店名は美沙さんの出身地・八重山の言葉で"くいしんぼう"という意味

まず訪れたいのが、沖縄食材が主役の那覇市内の「食堂 faidama(ファイダマ)」。東京の飲食店で経験を積んだ高江洲毅さん、美沙さん夫妻が、生まれ育った沖縄にUターンして開いた。「沖縄野菜のすごさに気付いたのは、上京して沖縄料理店で働くようになってから。特に島野菜は、香りや苦みが強いものが多くて、子供の頃は嫌々ながら食べていました(笑)。でも、そういう味の濃さ、力強さこそ沖縄野菜の魅力だなあと。

トマトや大根など一般的な野菜も本当においしい。私たちもそうでしたが、沖縄で暮らしていると当たり前すぎて、そのよさがなかなかわからない。だからこそ、沖縄で地元の野菜のおいしさを発信したいと思ったんです」と美沙さん。そして4年前、ふたりで念願の店をオープン。毅さんのお父さんが育てた減農薬野菜を中心に、沖縄産の豚肉や八重山漁協直送の鮮魚なども取り入れ、定食スタイルで沖縄ごはんを提供している。

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2週間ごとに内容が替わるお魚定食。この日は八重山漁協直送の県産魚ごぼうおろし煮1485円。メインは、すりおろしたごぼうと野菜、鮮魚を和風だしで煮込み、みぞれ風に仕上げた1皿。前菜3種、ごはん、お吸い物付き

伝統的な琉球料理にこだわらないのも特徴。例えば個性の強い島野菜をポタージュやナムル、マリネにしたり、グァバなどの沖縄フルーツをピクルスにしたり。おいしく、楽しく味わうための創意工夫がちりばめられ、1品1品から夫妻の愛情が感じられる。那覇市内にはほかにも野菜、果物など、県産食材にこだわった店が充実。さらに、美しい海が広がる南城市には、自然食を味わいながら日がなゆったり海を眺められる絶景カフェも。足をのばせば沖縄旅の楽しみはさらに広がっていく。

コンクリート打ちっぱなしの店内は大きな窓から自然光が入って居心地がいい

食堂 faidama

和食をベースに洋食やエスニックの要素も取り入れて、沖縄野菜を調理。全5種類揃う定食は野菜中心ながら、県産の肉、魚を盛り込んだメニューもあり、土地の恵みを幅広く堪能できる。

ショクドウ ファイダマ 
TEL.098-953-2616 
住所/沖縄県那覇市松尾2-12-14 
営業時間/11:00~15:00 土11:00~15:00、18:00~20:00(LO)※売り切れしだい終了 
定休日/月・火 
席数/18 
アクセス/美栄橋駅より徒歩12分

【SAMPO】県産食材のお店を巡るおいしい那覇さんぽ

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沖縄野菜とカレーをビーガン料理で/自然食とおやつの店 mana
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素材そのままの味わい濃厚ジェラート/Fontana Gelato
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沖縄のローカルフード・山羊を味わう/Bistro Le Bon Gout

【SPOT】南城市の絶景カフェと那覇のよりみちスポット

高台の森の中に立つ眺めのいいカフェ/山の茶屋 楽水
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現代的にアレンジされたカラフルな工芸品がずらり/tituti OKINAWAN CRAFT
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販売する自然栽培の野菜は沖縄本島全域から届く/わが家のハルラボ商店

沖縄県・那覇市/南城市 ACCESS, PLAN & MAP

東京から飛行機で約2時間15分、日常を忘れてのんびり心をリセットできる沖縄の旅へ。今楽しみたいのは、この地に伝わる食を巡って体を整える旅。古くから沖縄の食文化を支えてきた野菜で元気をめいっぱいチャージして。

ACCESS

羽田空港より那覇空港まで飛行機で約2時間15分。那覇空港駅よりモノレール・ゆいレールに乗車し15~20分で市街地へ。市街地は、ゆいレール+徒歩の周遊がおすすめ。南城市に行く際はレンタカーが便利。沖縄本島のほぼ全域を網羅している路線バスでの周遊も可。ゆいレール1日乗車券800円、2日券1400円、沖縄本島内路線バスとゆいレール乗り放題1日パス3000円などお得なチケットも要チェック。

TRAVEL PLAN

■1日目
09:30頃 羽田空港を出発
12:00頃 那覇空港に到着着
12:30 レンタカーで那覇市街地へ
13:00 食堂 faidamaで昼食
15:00 Fontana Gelatoでおやつタイム
16:00 tituti OKINAWAN CRAFTでお買い物
17:30 宿にチェックイン
18:30 那覇で夜ごはん

■2日目
10:00 宿を出発。車で南城市へ
11:00 山の茶屋 楽水で早めの昼食
12:30 南城市の海沿いをドライブしつつ周遊
15:00 那覇に戻ってVita Smoothiesでひとやすみ
18:00 Bistro Le Bon Goutで山羊ディナー

■3日目
09:00 宿で朝食
10:30 那覇で町歩き
12:30 自然食とおやつの店 manaで昼食
14:00 わが家のハルラボ商店でお買い物
15:00 那覇空港へ
18:00頃 那覇空港を出発
20:00頃 羽田空港に到着

沖縄の紅型がかわいいまーす袋と塩飴をプレゼント

今回は「tituti OKINAWAN CRAFT」の紅型作家・田中紀子さんのまーす袋と、沖縄本島と離島の塩をブレンドして作った島の飴・塩飴を、各1つずつセットにして2名様にプレゼント。まーす袋とは、お清めの塩を入れ、厄除・縁起物として持ち歩いた沖縄に古くから伝わるお守り袋のこと。沖縄県那覇市・南城市のアンケートに答えて、プレゼントをもらおう。

協力/沖縄県、沖縄観光コンベンションビューロー
PHOTO/MANABU SANO WRITING/MIE NAKAMURA(JAM SESSION)

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※記事は2020年2月18日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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