森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス Borderlesswaorl_takihana

世界に類を見ないアートを体感!お台場に森ビル×チームラボのデジタルアートミュージアムが登場

更新日:2018/07/04

アートが部屋から出て移動、さらにほかの作品とコミュニケーションしたり融合したり・・・そんな、これまでに見たことのないデジタルアートの世界を体感できるミュージアムがお台場にオープン。森ビルとチームラボの共同運営で、“ボーダーレス”をコンセプトに約50作品を展示する。訪れた人がさまよい、探し出し、発見しながら、境界を越えてつながってゆく世界。一歩足を踏み入れたら、時間も空間も飛び越えてしまいそう!

森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス Untitled_tanada05
地形の記憶

アートが自ら動き出して他作品とつながるボーダレスな世界

2018年6月21日(木)にお台場パレットタウンでオープンした「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless(森ビルディング デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス )」は、森ビルとウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」がタッグを組んで創り出した、新感覚のデジタルアートミュージアム。

1万㎡の巨大空間は5つの世界で構成され、世界初公開のものを含む約50作品を展示する。作品はどれも色鮮やかで幻想的なので、作品とともに写真や動画を撮る楽しさは格別。

「Borderless World(ボーダレスワールド)」では、人が自由に動いて他者とつながるように、アートも部屋から出て自ら動き出し、他の作品と影響しあったり混じりあったりしながら関係性を築いてゆく。そんなボーダレスな作品たちの中で、私たちも境界のない新しい世界を体験できそう。

森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス Threedimensional _ Light Bouldering.
チームラボアスレチックス 運動の森:光の森の3Dボルダリング / Three-dimensional Bouldering
teamLab, 2018-, Interactive Digital Installation, Sound: DAISHI DANCE

トランポリンやボルダリングにもデジタルな仕掛けが

「チームラボアスレチックス 運動の森」は、「身体で世界を捉え、世界を立体的に考える」ことをコンセプトにした創造的運動空間。ここでは、特殊な布が張り巡らされたトランポリンで飛び跳ねたり、ロープで吊られた棒の上を渡って歩いたり、身体を使って作品を楽しむことができる。

「光の森の3Dボルダリング」では、特殊な白いバッジを身につけて光り輝く玉石(ボルダー)を登ると、ホールドの色によってバッジが同じ色に輝き、色に呼応して音色が響く。

身体を使って楽しむ作品はもちろん、館内を歩き回って鑑賞するため、動きやすい格好での来場がおすすめ。ただし、運動の森では運動靴の貸し出しも行っているそうなので、スタイルにこだわらず気軽にチャレンジを。

森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス  学ぶ!未来の遊園地
学ぶ!未来の遊園地:お絵かき水族館 / Sketch Aquarium
teamLab, 2013-, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi, teamLab

お絵かきやすべり台で自由に世界を創造できる遊園地も

「学ぶ!未来の遊園地」は、「共同的な創造性、共創(きょうそう)」がコンセプト。ここでは、個人的になりがちなクリエイティブな活動を、他者と自由に共有して広げていけるような作品が集まる。

すべり台をすべって光のボールにぶつかるとフルーツが育つ「すべって育てる! フルーツ畑」や、テーブルの中を走り回る小人が物を置くと大喜びで遊び出す「小人が住まうテーブル」など、自由に世界を創造して楽しめる遊園地のような空間となっている。

「お絵かき水族館」では、魚の輪郭が描かれた紙に絵を描いてスキャンすると、絵の魚が自由に泳ぎ出す。例えば、彼と一緒にクレヨンで魚の絵を描くなんて普段はあまりないから、お互いに意外な一面を発見できるかも。

森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス ランプの森
ランプの森:呼応するランプの森 - ワンストローク / Forest of Resonating Lamps - One Stroke
teamLab, 2016, Interactive Installation, Murano Glass, LED, Endless, Sound: Hideaki Takahashi

光と音色が変化するランプの森で幻想的な美しさを楽しむ

一見バラバラに配置されたランプが人の動きによって放つ光や音色を変える「ランプの森」。ランプのシェードにはムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)が使われていて、人に反応して色や光が変化する様子は圧巻の美しさ。

ランプの近くで立ち止まり、しばらくじっとしていると、身体に最も近いランプが強く光って音色を響かせる。やがてその光は近くの2つのランプに分かれて伝播し、それぞれ全てのランプを一度だけ通る1本の光のラインとなり、最後には起点となった最初のランプに戻ってくる。

「作品は、他の作品や鑑賞者に反応して新たな作品を生みます。触ったり、近づいたり、じっと眺めたりして、移り変わる作品の変化や反応を楽しんでください」と広報担当者さん。いろんな楽しみ方で、自分自身の創造力も刺激されるはず。

森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス EN TEA HOUSE
EN TEA HOUSE:小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々 / Flowers Bloom in an Infinite Universe inside a Teacup
teamLab, 2016, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi

お茶と一緒に、茶碗の中に咲く花をいただくティーハウス

会場内には、実際にお茶を飲むことができるティーハウス「EN TEA HOUSE(エン・ティー・ハウス)」も併設。こちらでは爽やかな甘みの緑茶「水出し茶(ICE)」(500円)や、国産のゆずをブレンドして和三盆で仕上げた「ゆず緑茶(ICE)」(500円)などのお茶をオーダーできる。

茶碗の中では花が生まれて咲いていくけれど、茶碗を手にとって動かすと花は散り、花びらは茶碗の外の世界に広がっていく。器の中にお茶がある間は次々と花が咲くのに対し、お茶がなくなると作品はもう生まれない。花々が咲き続ける無限の世界をお茶と一緒に楽しめる、不思議なティーハウスでひと息つくのも面白い。

境界のないアートでできたデジタルなミュージアムで、心と身体を使って新しい体験を楽しもう。

お台場パレットタウン 外観

DATA

スポット名
MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless
住所
東京都江東区青海1-3-8 お台場パレットタウン Map
営業時間
月~木曜11:00~19:00(21:00)、金曜・祝前日 11:00~21:00(22:00) 、土曜10:00~21:00(22:00)、日曜・祝日10:00~19:00 (20:00)
※最終入館は閉館の1時間前
※()内は6/21(木)~8/31(金)までの特別延長時間
※営業時間はシーズンによって異なる
定休日
第2・第4火曜
交通アクセス
りんかい線「東京テレポート駅」より徒歩5分、新交通ゆりかもめ「青海駅」より徒歩5分
料金
大人 高校生以上(15才?) 3200円、小人 中学生以下(4?14才) 1000円
※7/31(火)までは期間限定オープン記念チケット 2400円(大人)
※EN TEA HOUSE は料金別途
ホームページ
MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless HP

WRITING/NAOKO YOSHIDA (はちどり)

※記事は2018年7月4日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります