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微妙というか…、難しいですよね。あの終わり方。

とりあえず、私の解釈…。

憧子が陸ちゃんと別れ、その存在の大きさを気付き、
バスケットボ－ルに当って気を失いつつ、憧子は、
端午が生きていてたなら、何かが違っていたのではないか？
と、端午に祈る気持ちで、場面が変わりますよね。

そして、そこには端午は生きているし、
憧子が思う不釣合いと感じた、陸ちゃんとの恋愛も無い。
あれは、純粋に端午が生きていたならと、今まで考えていた
憧子の世界が描かれていたのでは？と思います。

けれど、その世界でも憧子は、高校生になった陸ちゃんに
会う(すももを獲って貰うシーン)。
ここで、憧子は何か大切な事を思い出したような、
なんとも言えない顔をします。(思い出したのでしょう。
現実に残した大切な人を)

そして、再びバスケットボール…。
これは倒れる前のシーンに繋がるもので、現実に
戻されつつある憧子を描いてるのだと思います。

やはり再び、憧子の祈る思い。

”端午が残していった「ひとつの出会い」”
”たんごさま　おねがい　決して　無駄にはしないわ”

というように陸ちゃんとの出会いを無駄にしたくない…
だから、もう一度チャンスを与えて…
と願っているように感じ取れます。

端午が生きていたならという世界は、もしかしたら、
単に憧子が、ずっと考えていた世界なだけではなく、
端午への”幸せになったら端午に悪い”という気持ちと
陸ちゃんと不釣合いな自分を考えて、素直になれなかった
憧子に、端午が見せてくれた一瞬の夢なのかもしれません。

ここまでが、私の見解ですが、実際は、くらもちふさこは、
読み手にその最後を任せているのではないかな？
とも思っています。

ところで、陸ちゃんはタバコを喫う一人暮らしの
不良娘と何があったんでしょうね？
また、憧子が陸ちゃんに婚約解消をつげに言った時、
陸ちゃんは、一人でタバコ喫っていたのでしょうか？

結構、不思議な陸ちゃん。