
明治から昭和にかけて活躍した実業家・初代 根津嘉一郎氏が集めた日本・東洋の古美術コレクションをもとに、1941年に開館した南青山の根津美術館。国宝7件、重要文化財88件、重要美術品94件を含む収蔵品は7400件以上も。また日本庭園の中にあるカフェ「NEZUCAFE」では、緑豊かな景色を見ながらドリンクやスイーツなどが楽しめる。古美術の名品と日本庭園の美を堪能して。

国宝7件を含む多彩な収蔵品と1万7000m2の美しい庭が魅力
根津美術館の建物は、建築家・隈研吾氏が手がけた和風家屋を思わせる大屋根が印象的で、根津家の私邸だった頃の面影を残す1万7000㎡に及ぶ日本庭園の散策が楽しめるのも魅力のひとつ。
国宝7件を含む所蔵品は、絵画、書蹟、彫刻、陶磁、漆工、染織、金工など多岐にわたる。年間7回の展覧会では、毎回テーマを変えてさまざまな分野の古美術品を紹介。庭園の緑を背景にしたエントランスホールの仏像展示や、メインの展覧会のテーマや季節に関連した同時開催展も行っている。英語の解説も充実しているので、外国の友人を案内するときにはおすすめ。
庭園でカキツバタが咲く毎年4~5月にのみ展示される尾形光琳筆の国宝「燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)」は、本物の花とぜひ見比べたい。「日本人が大切に受け継いできた、古美術品の世界をどうぞお楽しみください」と広報担当者さん。美術鑑賞と庭園散策で、心豊かな時間を過ごせるはず。

燕子花や双羊尊など代表アイテムのシリーズが揃うショップ
ミュージアムショップでは、定番の作品絵はがきや図録などのほか、所蔵品をモチーフにしたオリジナルグッズが充実。国宝「燕子花図屏風」にちなんだ「燕子花シリーズ」は、「クリアファイル」(A5サイズ250円・A4サイズ300円など)、「一筆箋」(縦型・横型400円)、「ハンカチ」(1200円)、「3寸皿」(1350円)ほかさまざまなグッズが揃う。また、二体の羊が背中合わせになった古代中国の青銅器で重要文化財の「双羊尊(そうようそん)」をモチーフにしたシリーズも、「変形カード」(200円)、「A5クリアファイル」(250円)、「ガーゼハンカチ」(800円)などオリジナルグッズが豊富。燕子花と双羊尊は、根津美術館を代表するふたつのモチーフとなっている。企画展関連グッズのほかにも季節の展示にちなんだアイテムが揃うので、おしゃれなグリーティングにおすすめ。

開放的なガラス窓から庭の緑も堪能できるNEZUCAFE
3方をぐるりとガラスに囲まれた庭園内のNEZUCAFEでは、日本庭園の緑を眺めながら、ゆったりした時間が楽しめる。オリジナルブレンドの「NEZUブレンドコーヒー」(650円)や、「ミートパイ&サラダ シングル」(800円)、ボリュームたっぷりの「B.L.T.サンドイッチ」(1000円)や「ニース風サラダ(パン付)」(1100円)と充実のメニュー。季節のデザートやケーキに加えて、「季節の和菓子とお抹茶のセット」(1300円)も人気とか。白磁にさりげなく燕子花のレリーフ(浮彫)のはいった器もおしゃれ。美術鑑賞の後でも前でも、訪ねてみたい。
※2021年5月現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、食事とお抹茶セットは休止中。
根津美術館近くのおすすめレストラン
根津美術館のおでかけ前後に素敵なレストランで食事はいかが? 編集部が実際に足を運んで女性目線で厳選した、ハズさないレストランをご紹介します。
【東京都・表参道(港区)】根津美術館
- スポット名
- 根津美術館
- 電話番号
- 0334002536 0334002536
- 住所
- 東京都港区南青山6-5-1 Map
- 営業時間
- 午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)
- 定休日
- 月曜日・展示替期間・年末年始 ※ただし月曜日が祝日の場合、翌火曜日
- 交通アクセス
- 東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」A5出口より徒歩8分
- 開館時間
- 10:00~17:00
※入館は閉館の30分前まで
- 休館日
- 月・展示替期間・年末年始
※ただし月が祝日の場合、翌火
- 備考
- ※オンライン日時指定予約制
※ミュージアムショップ、庭園、NEZUCAFEの利用には、美術館入館料が必要
※新型コロナウイルス感染拡大の状況により、展覧会会期などが変更になる可能性があります。最新情報は、当館ホームページでご確認ください
- ホームページ
- 根津美術館の詳細はこちら
【特集】東京はアートの宝庫!美術館・アート・美術展ガイド2021

芸術に触れて、自分の感性が磨かれる美術館や芸術祭に出かけてみませんか? 今週末行ける都内&東京近郊の美術館・美術展情報や、アートなおさんぽガイド、美術館近くのおすすめレストランやカフェなど、心を豊かにしてくれるアート情報を大特集。休日やひとりの時間は、のんびりアートな時間を満喫しよう。
根津美術館のニュース
WRITING/NAOKO YOSHIDA