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私の実家は３０年間、細々と商売をしています。
昔は景気が良かったこともあって儲かっていたようです。
父は「貯金なんて下らない人間のすることだ。
仕事がある限りお金はいくらでも入ってくる」
という考えの人で、貯金は一切せず、
とにかく信じられないほどのお金を使っていました。
(本人にはその自覚がないのですが）
商売をするときには必要以上に仕入れたり、日常生活におい
ても例えばペンが１本必要なとき５０本を買ってきたり、読
みもしない本を何十冊も購入してきたり、使わない部屋の電
気・エアコンも24時間365日つけっぱなし。
私は小さい頃からそういう父が大嫌いでした。
浪費をする父に抗議をして、
「そんな小さなことを気にするなんて下らない人間だ」と
冷たくあしらわれたこともあります。

この不況で、いくらでも入ってくると考えていた仕事が入っ
てこなくなり、借金が山のように膨れ上がり、私も何百万も
貸しました。母も同様です。
しかし浪費癖は縮小したとは言え、変わりません。
「仕事を怠けているわけではないんだからご褒美だ」と考え
好きなものを黙って買ってきます。
そして母や私がお金を貸しても感謝するどころか、
「こんなに俺が困っているんだから貸して当然」と考えるよ
うです。
ギャンブルに手を出すわけでも女にハマるわけでもないし
全く問題ないと思っているようです。
私は何百万も貸しても感謝の気持ちすら持ってくれない父に
対し、高い授業料を払ったと思い見捨てましたが、母はそう
も行かないらしく相当悩んでいるようです。

私が悩んでもどうしようもないことなのですが
病気の母の気持ちを思うと辛いです。